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「世界に通用するランナーに」 3選手入部 11人でスタート 石巻専修大・女子競走部

 団体、個人ともに全国区の活躍を見せている石巻専修大学女子競走部に、本年度は新たに3人の新入生が加わった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で現在は活動を自粛しているが、総勢11人の部員で平成27年度の創部から6年目のシーズンに入る。【近江  瞬】

 同部は「スポーツに励む学生の姿で地域を元気に」を掲げて創部。以来、日本ケミコン女子陸上部を率いるなど指導力に定評がある泉田利治さんが指揮をとる。団体は全日本大学女子駅伝対校選手権(通称・杜の都駅伝)の本選に5年で4度出場しているほか、個人でも皇后盃第38回全国都道府県対抗女子駅伝の代表選手として力強い走りを見せた。

 本年度に入部したのは、青森県八戸学院光星高校出身のフォックス真島新菜さん(経営学部1年)、青森県弘前学院聖愛高校出身の長谷川日菜さん(人間学部1年)、宮城県一迫商業高校出身の佐々木未奈さん(経営学部1年)の3人。

石巻専修大学女子競走部に新選手3人加入

女子競走部に加わった新加入選手
(左から佐々木さん、フォックス真島さん、長谷川さん)

 このうちフォックス真島さんは小学5年生から本格的に陸上に打ち込み、中学時代には1500メートルと3千メートルでジュニアオリンピックに出場。高校でも800メートルで国体に出場し、昨年の高校3年時に出た東北総体の1500メートルでは大学生を抑えて優勝した期待の新人だ。

 フォックス真島さんは「自分を信じて陸上を続けていこうと思った時、高校の監督の勧めで石巻専修大学への入学を決めた。スピードには自信があるのでスタミナを強化し、世界に通用するランナーになりたい」と意気込む。

 また、長谷川さんは昨年の全国都道府県対抗女子駅伝で青森県代表メンバー入りした実力者。泉田監督も「良いセンスで、新入生の中で最初に伸びるかもしれない」と潜在能力を評価する。小学校教諭になる夢があり、陸上と教員免許取得の両方をかなえるために同大学を選んだ。

 さらに佐々木さんは新入部員唯一の県内出身者。「高校時代はけがで出場できなかった大会もあった。その悔しさを大学で晴らすため文武両道で頑張る」とスポーツ推薦ではなく、指定校推薦で入学して同部に加わった。

 「両親が応援してくれているので、全日本大学駅伝のメンバーに入って恩返しができる走りがしたい」と佐々木さん。泉田監督も「『自分のことを人の100倍信じろ』と言っている。一度自信をつけると化ける可能性を秘めている」と期待した。


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