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行動制限なしで笑顔も満開 日和山あすから観桜期間 4年ぶりライトアップ

 気温の上昇で石巻地方では例年より2週間ほど早くソメイヨシノが開花し、桜の名所で知られる石巻市の日和山公園は今週末にかけて見頃となる。石巻市は5日から観桜期間を設け、臨時駐車場を設置。4年ぶりに夜間ライトアップも行う。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きを見せ、今年は行動制限のない春を迎えた。本格的な花見シーズンとなり、各地の名所では桜の下で花を愛でる姿が戻ってきた。

 日和山公園では計400本の桜が日増しに開花。コロナ禍での休止を挟み、市は3月31日に4年ぶりの開花宣言も行った。観桜期間は5日から16日までの12日間となり、鹿島御児神社北側駐車場、旧寿楽荘駐車場など約110台分を臨時に確保した。ライトアップは7―9日、14―16日の6日間で日没から午後9時まで点灯する。

 開花宣言後、最初の週末となった1―2日は、天候に恵まれて絶好の花見日和。同公園に続く道は車列ができていた。桜はまだ満開には遠いが、公園前の広場には出店が軒を連ね、家族や友人など複数人で散策や宴を楽しむ姿が見られた。

久しく見られなかった大人数での乾杯が復活した

 10人のグループで訪れた石巻市の男性会社員(28)は「マスクを外し、輪になって花見をするのは久々」と語り、弁当を広げ、お茶などで乾杯し、花見を楽しんだ。一方、女川町から家族で来た今野豪さん(35)は「毎年家族で花見をしているので行動制限がない春でも例年と一緒」と話していた。

 コロナ禍で花見を控えてきた企業や団体にも変化があった。社会福祉法人石巻祥心会の障害者支援施設「ひたかみ園」=同市門脇=は、ここ数年、車窓から花見を楽しんでいたが、今年は感染対策を取りながら4年ぶりに桜の下で花見を行う予定。市内の運送会社や建設会社などにも話を聞いたが、会社主催の花見会は少なく、友人同士や趣味の活動で集まっている人たちが多いという。【渡邊裕紀】






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