はじめまして

このシリーズは、私が触れてきた郷土料理と伝承野菜のコラムです。

私は、進学だったり就職だったり結婚だったり転勤だったりで、いろいろなところを転々としています。
移住…とまでは結果としてなっていませんが、「せっかく来たわけだし地域に溶け込むか～」という感じで暮らしてきました。

そしてまた、私達は、旅が大好きです。観光地も行きますが、その土地に生きる人の息遣いが分かる場所を選ぶことが多いです。道の駅やスーパー、産直、共同温泉。地元の訛りを聞くこと、地元の人と話すことが本当に嬉しいですし、楽しいです。
今まで色んな地域、人との出会いがありました。
記録に残そうと思いました。

地域の色を書いていきたい。どうしようかなと思いながら、今までの暮らしを振り返りました。
素直に嬉しいと思う瞬間を思い出すと、その土地土地の土着文化に触れることができたこと、特に郷土料理や伝承野菜に触れることができたときでした。住民として暮らした場所で、旅行で訪れた場所で。
ふいに、いつも持ち歩いている飴をもらう感覚に近いと言いますか…。すこしだけ内側に招いて下さった感覚が嬉しいのだと思います。

そしてその野菜は、料理は、とてもおいしい。
見たことがないのにホッとする味だったり、予想を裏切るものだったり。
でもちゃんと、おいしい。

その度に少しずつ「飴」が増えていった経験を徒然に書いていきたいと思います。

これを目にした人がどこかに旅する時、住まうことになったときに、「食べ物」を通じてその地域に少しでも近さを覚えてもらえると嬉しいです。

ではさっそく。