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知らんぷり

あの子が
いつも強がっていたこと知っていた
自分に自信がないこと
人から好かれないと思っていたこと
感受性が強すぎること
責任感が人一倍強いこと
我慢強いこと
居場所が分からないこと
無理して笑っていたこともあること
ずっと手を伸ばしていたこと
ずっと酸素ボンベを探していたこと

でも気づかないふりをしていた
本当のことを言ったら
あの子の心に土足で入ったら
きっと不安定なジェンガみたいに
一気に崩れ去って
1人では立ち上がれないんじゃないか
すごく怖くて

私に支えられるか自信がなくて
添え木にすらなれないんじゃないかって

知識も経験も想像力も全部あの子に及ばないから
不安だった分 苦しかった分
武装として色々なこと
見聞きしたり 知識を身に付けたりしていた
私はあの子よりずっと下だからお荷物

私はあの子に嫌われたくなくて
それを言い訳にして逃げていた
本当は助けたかった 
伸ばしていた手を握りたかった
弱くて臆病者の私にはそれができなかった

言いたいことがあるとするなら

ありがとう ごめんさい
貴女がわ笑うと幸せだよ
貴女が笑うと涙がでるよ
出会った時から今もずっと大好きだっ




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