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レンズ沼あれこれ:SIGMA AF TELE 400mm F5.6

今回はシグマの単焦点望遠レンズ、SIGMA AF TELE 400mm F5.6です。発売は1987年ごろ。発売時の価格は5万3500円ほどで、当時としては革命的な設計であり、価格設定だったそうです。(SEIN:大曽根語る9)年代的にはそれほど古くないものの、ネットでは立派に「ビンテージレンズ」と紹介されており、もはやオールドレンズの仲間入りを果たしているんですね。

単焦点ですが400mmという長距離砲の割に重量は軽い印象。マウントアダプターを介すとAFは使えずマニュアルでの操作となりますが、ピントリングは軽めですし、ピントの合わせやすさもまずまず。三脚座もついているため、小ぶりなカメラとのカップリングでも行けそうです。組み込みのフードは緩くて止まらない状態でしたが、このあたりはまあ、妥協です。

ちなみに、同レンズの初代は色がナトーグリーン。翌年に3色のカラバリ(ナトーグリーン、パールホワイト、ガンメタリック)へと展開したのだとか。手許のレンズはガンメタリックでした。どの色が一番人気だったのでしょうかね。中古市場だと値段が変わってきそうです。

SIGMA AF TELE 400mm F5.6

<note:SIGMA AF TELE 400mm F5.6>
  • マウント:ニコンFマウント

  • レンズ構成:6群7枚

  • 絞り羽根:6枚

  • 重さ(実測):850g

参考にしたSEINの記事には「色収差を補正しきれないまでも、AFの超望遠レンズを世に出すということにこだわった」といった内容の記述がありました。まずは開放でチャレンジしてみましたが、確かににじみがかなり見られます。さすがにボケることはボケますけど、にじみが味と言える範囲かどうかは微妙。

Fujifilm X-T20+マウントアダプター 1/150s iso200 WB曇り
Fujifilm X-T20+マウントアダプター 1/250s iso200 WB曇り
Fujifilm X-T20+マウントアダプター 1/180s iso200 WB曇り

少し絞ると、にじみも軽減されるようです。ただ、さすがにレンズが長いので、気軽に街中スナップに…というわけにもいかないでしょう。また、最短撮影距離が4メートルでもありますし、意識して被写体から距離を取らなくてはなりません。

Fujifilm X-T20+マウントアダプター 1/250s iso200 WBカスタム

石手川緑地にて。ツグミがちょこちょこと採餌しておりました。食べるのに夢中だったせいか、ピント合わせの時間的余裕をくれました笑

Fujifilm X-T20+マウントアダプター 1/1000s iso200 WBカスタム

モノクロでスナップ。撮影日は祭日だったせいか、あまり人がおらずラッキーでした。ランニング中のおじさんくらいでしたね。後ろから失礼。

Fujifilm X-T20+マウントアダプター 1/500s iso200

水面のゆらめきが船体に反射していい感じ。

Fujifilm X-T20+マウントアダプター 1/250s iso200

こういう構図を圧縮効果というのかな。一番遠景は港の対岸です。

Fujifilm X-T20+マウントアダプター 1/500s iso200

働いた長靴もお休み中。

Fujifilm X-T20+マウントアダプター 1/500s iso200

モノクロも決して悪くはないんですが、400ミリでこれを撮るのもなんだかなぁという気分にはなります。

撮影には一脚を使うケースが多かったのですが、左手で一脚を支えた状態で、ファインダーを覗きつつ、ピントを合わせつつ、絞り・シャッタースピードをコントロールしつつ…というのは至難の業。標準レンズにして被写体に近づいて撮ればいいじゃん、と言ってしまうと元も子もない笑

ネコさん、背中に花びらが乗ってますよ。

Fujifilm X-T20+マウントアダプター 1/250s iso200 WB曇り

なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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