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春の絶景! 農園に春がやってきました。酒粕を使った土壌改良の成果はいかに!


こんにちは、岐阜県・飛騨高山で化学肥料を一切使わない無農薬野菜を25年以上つくり続けている「飛騨高山 橋本農園」です。

今年はちょっと早く桜が開花して、例年であればGWくらいまで残ることもある雪も早々に溶けて一気に春らしい気候になりました。雄大な乗鞍岳を背景に咲く満開の桜と水仙の共演が見られるのは、春のこの時期だけのちょっとした橋本農園の自慢なんです。川沿いの土手につらなる水仙が一斉に咲く景色、ぜひ皆さんも機会があったら農園に遊びに来てその目で体験していただきたいと思います。

土手に一斉に咲き乱れる水仙の花


酒粕が作る、健康な土壌!

今年度の第一弾として、スナップエンドウとスティックブロッコリーを植えました。この畑にも昨年12月の記事でもご紹介した酒粕を混ぜたぼかし堆肥を撒きました。酒粕にはさまざまな栄養素が含まれているだけではなく、酒粕に含まれる乳酸菌が有機物質を分解して微生物の生息環境を整えることで、土壌の健康状態がよくなり、病原菌の繁殖を抑えられる効果も期待できます。微生物が活性化してくると土がふわふわになるんですよ。

植えたばかりのスナップエンドウ
虫除けのアルミホイルを貼っているところです

今回は畑の虫除け対策としてアルミホイルを貼ってみることにしました。アルミホイルは光を反射するため、光がきらきらするのを嫌う害虫の侵入を防ぐことが期待できるんです。また、アルミホイルは比較的安価なので、コスト面でもメリットがあり、さらに再利用が可能なので環境にも優しいです。


畑のぼかし堆肥に潜む驚きの生き物とは?

ところで、畑に撒くぼかし堆肥の中にはカブトムシの幼虫がたくさんいます。発酵する時の熱で暖かく冬を越せるからだと思うのですが、実際に使う際に堆肥の山からボロボロと出てくるんです。せっかくウチの農園を選んで作ってくれた寝床を奪ってしまうのは忍びないので、カブトムシの幼虫が出てくるたびに丁寧に拾い集め、また堆肥の中に埋め戻してやるようにしているのですが、この作業がなかなか時間を取られるんですよね。手がかかる分愛着も湧いてきて困ってしまいます。

堆肥を掘ると出てくるカブトムシの幼虫たち

幼虫たちは6月ごろサナギになり、7月には成虫になって飛び出していくので、もうちょっとの付き合いですね。


春の息吹! 雑草だらけの畑に花が咲きました

まだほとんどの畑は雑草が生えた状態ですが所々に菜の花に似た黄色い花が咲き誇っています。それはなんと、白菜の花! 白菜は秋から冬にかけて収穫されることが一般的ですが、この時期に花を咲かせます。白菜はアブラナ科の植物で、れっきとした菜の花の一種です。

畑に咲いた白菜の花。菜の花の一種で食べられるんですよ
いまは雑草だらけの畑ですが夏に向けて整備していきます

実は「菜の花」とはアブラナ科アブラナ属の花の総称で、特定の品種名ではなく、白菜やキャベツ、ブロッコリーなどもみんな「菜の花」の仲間なんです。ビタミンや食物繊維が豊富で、おひたしや天ぷらなどにして食べると美味しいですよ。

GWが明けたころに夏野菜の定植を始める予定です。高山ではGWでも遅霜がくる可能性があるので、定植はどんなに早くても5月15日からになると思います。5月中旬から下旬にかけてのこの時期は稲の田植えとも重なってくるタイミングでもあるので忙しくなりますが、皆さんに美味しい野菜をお届けできるように頑張ります! 楽しみにしていてください。


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