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アナウンサー時代に学んだ「比べないで伝える」技術

こんにちは!

投稿をご覧くださりありがとうございます✨

今回は「アナウンサー時代に学んだ比べないで伝える技術」についてお伝えしますね。

わたしはこの方法を先輩に教えてもらったおかげで、大衆向けの発信についての基本を学ぶことができました。

皆さんのお役にも立てましたら幸いです♪

原稿づくりのコツ


わたしが勤務していたのはコミュニティFMといって、いわゆるローカル局の小さなラジオ放送局でした。

全国放送のラジオ局と違い、コミュニティFMは予算もなく人手も足りないので、「出来ることは全部自分たちでやる!」が基本。

取材のアポ取りも、HPやYouTubeの更新作業も、広告チラシやイベントポスターの作成も、動画撮影や編集も、全部自分たちでやっていました。
(アナウンサーって、意外と何でも屋さんなのです笑)

当然、番組の企画、構成、原稿も全部自分たちでつくります。

さて、入社したての頃、CM原稿づくりをしていて先輩に怒られたことがあります。

それは「AをあげてBを落とすような伝え方はしてはいけない」ということでした。

たとえば、「家でゲームばっかりしてないで、外で遊ぼうよ!」といった表現。

これは、一見悪いようには思わないかもしれません。実際、よく使われる表現ですしね。「家にいるより、外で体を動かしたほうが健康的だよ、楽しいよ」というメッセージ性もあります。

ですが、こうした表現はCM原稿としてはタブーなのです。

なぜなら、CMというのは、不特定多数の方が聞いているからです。


ひとりでも不快な思いをする人がいるなら、それは公共の電波で放送してはいけない言葉


もし、「家でゲームばっかりしてないで、外で遊ぼうよ!」という放送をゲーム制作会社の人が聞いたら、どう思うでしょう。

自分たちが一生懸命つくったゲームを、悪いモノのように扱われている感じがして、不快に思うかもしれません。

また、番組にはスポンサーがついているので、思わぬところでスポンサーにご迷惑をおかけするかもしれません。

「あなたの会社は、ゲームを悪モノ扱いするような番組のスポンサーなのか。ならばあなた方との取引は今後一切しない!」
と、ゲーム会社の方を怒らせて、それまでの取引が台無しに……なんて影響も考えられます。

ですので、わたしが勤務していたラジオ局では、
ひとりでも不快な思いをする人がいるなら、それは公共の電波で放送してはいけない言葉」だという共通認識で原稿をつくっていました。

最初は慣れなくて、つい「比較の表現」を使ってしまっていましたが、だんだんと原稿づくりのコツがわかってきて、表現の幅が広がりました。


大衆向けの発信と、個人的な意見のちがい


誤解のないようにお伝えしておきますが、
けっして、比較の表現じたいが悪いわけではありません。

わたしも、何かを説明するときにはよく比較表現を使用します。

大切なのは、自分がどの立場から発信をしているのかを自覚することです。

わたし個人としては「ゲーム大好き!」ですが、
なかにはゲームが苦手だったり不得意な方もいるでしょう。

そういう方が、意見交換の場で、「わたしはゲームが苦手です。ゲームをするくらいなら、外に出て遊びたいです」というのは個人の自由です。

ですが、大衆に向けて、専門家としての立場から何かを伝えるとき、プロとして何かを発信するときは、やはり言葉選びに気を付けなければなりません。

政治家や著名人がたびたび失言で炎上していますが、そういう方々は、自分の立場をわきまえずに言葉を発している場合が多いのではないかと思います。

言葉選びに正解はありませんが、「ふさわしいか」「ふさわしくないか」は周りが判断します。

時に「正論が正しいとは限らない」というのが、言葉選びの難しさでもあります。


結論:「比べないで伝える技術は身を助ける」


ここまでいろいろお伝えしてきましたが、わたし自身は、この
「比べないで伝える技術」に助けられました。

何かに優劣をつけると、角が立つ。

だったら、優劣をつけずに、比べずに、自分の表現の幅を磨いて、単体でそのものの良さを伝えられる人になればいい。

そう思えるようになったからです。

日頃からよく「言葉で人生は変わる!」と口にしているわたしですが、少し口癖を変えたり、伝え方を変えるだけで、人間関係が改善されたり、余計なトラブルに巻き込まれにくくなります。

個人的な意見や見解を述べる場では、自由に発言すればいい。

けれど、大衆に向けて意見をいう時は、比較しないほうがみんなが幸せになれる。

そう思って言葉選びをするだけでも、生きづらさの解消や人間関係の悩みの解決に役立つのではないでしょうか。


以上、今回は「アナウンサー時代に学んだ 比べないで伝える技術」についてでした。

最後までお読みくださりありがとうございました✨

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