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犬の介護と看取り・・・その4



記録をつける

日々の生活の中で徐々に訪れる変化には気づきにくいものですが、愛犬をよく観察しているとわかることがたくさんあります。

介護が必要になってから記録をつけるのでなく、老いを感じ始めた頃から愛犬の様子を記録した愛犬手帳をつけ始めることをお勧めします。

記録をつける目的

・変化に気づく

・病気の早期発見

・獣医師に『いつから』『どんな変化があったのか』を正確に伝えられる

記録項目

飲水量:適正な1日の水分量。
朝起きたらペットボトルに入れてその都度飲ませると把握しやすい

排尿:回数、色、状態(血液や膿が混じっていないかなど)

排便:回数、状態(下痢、便秘、血液が混じっていないかなど)

皮膚の状態:腫れやしこりなど変わったことがないか

目耳歯の状態:目ヤニ、耳垢や異臭、歯茎の腫れ及び出血、口臭など

歩行状態:健康な時と変わりはないか

肛門線:におい、絞る頻度(どれくらいの間隔で溜まるのか)など

その他気づいたこと:どこが?どのように?

私は赤ちゃん用の育児のノートが排泄・睡眠記録も書けておすすめでした↓


環境を整える

環境整備のポイントは安全・快適・清潔を保つことです。

注意点としては大きな環境変化をしないということです。

事故防止対策をする

・家具の角にぶつけないようにクッション材などをつける

・コンセントキャップをつける

・コードは束ねて引っかからないようにする

・家具の隙間をつくらない

・ペット用のスロープなどを利用し段差をなくす

・先を見越して早めの対策をとり、少しずつ慣れさせるようにしましょう

床材

・滑りにくい床材にする

・カーペットや滑り止めマットを敷く

・這って移動する場合は摩擦を軽減するため完全な滑り止めの床にはしない

温度・湿度

・温度湿度の管理ができること

・愛犬の状態に合わせて管理する

トイレ

・排泄介助を行う場合は、介護用品などを利用し、可能な限り負担を軽減する。

・トイレを失敗する場合は、トイレの面積を広くする。
大きめのトイレやペットシーツを余分に敷く、もしくは場合によってはオムツを着用する。

日差し

・1日のリズムをつけるために、光のコントロールができるようにする

・日中はカーテンを開けて適度な日光浴をさせ、夜は明かりを落とし眠りやすい環境にする。

・夜、リビングなどで飼い主さんと一緒に過ごす場合は、テレビの音量を小さくし、クレートに布を被せるなどをして光のコントロールをする。

・認知症で昼夜逆転している場合も可能な限り、朝日の中を散歩するなどして体内時計をリセットさせる。

・暗くすると不安になる犬もいるので、様子を見ながら光のコントロールをする。

寝る場所・ベッド

・介護状態、身体の状態を考慮し、愛犬が快適で飼い主さんも介護しやすいベッドを用意する。

・外の騒音などがなく、愛犬が安心できる場所を確保する。

その他

・吸水器だと筋力の低下で飲む姿勢が維持することが難しくなる場合があるので、普段からボウルやお皿で飲めるようにならしておく

・介護期は犬の混乱を避ける為に、家具の配置換えはなるべく行わないようにしましょう。

・介護期の犬は今までしなかったようなイタズラをすることがあります。それは人と共に生活していく上で犬自身が学習した『してはいけないこと』という知識が薄れていくからです。

なので決して叱るのではなく、まだ何も知らない幼犬のように飼い主さん自身が事故の原因となるものを排除するという先を見越した環境整備をしてあげてください。

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