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「左ききの道具箱」 作ってます その4 〜工場見学〜

左ききの道具箱プロジェクト、いよいよ終盤に入ってきました!
前回、中身の話と予告しましたが、箱の組み立てを見学させていただくことができたので、そのレポートです。
 過去記事はこちら 予告 その1 その2 その3

箱を作る工場に行ってきました

左ききの道具箱を作っていただくのは、東京の立川に工場を構える有限会社加藤紙器製作所(以下、加藤紙器)さんです。箱づくり一筋50年超のプロフェッショナル。

加藤紙器さんの特徴は何といっても、現場で働く方の熟練の技です。ほとんどの工程を手仕事で行うため、自動機械では入らない特殊構造の箱や規格外の箱でも対応できます。

「他では無理と言われた注文ばかり来ますよ」と、笑顔で答えてくださったのは工場長の東(あずま)さん。

本来は数日に工程を分けて行われる箱づくりですが、今回は加藤紙器さんのご厚意で最初から出来上がりまでの流れをダイジェストで見せていただくことができました。

蓋となる部分をつくります 

抜き型と呼ばれる型に、芯となる台紙を置いていきます。抜き型に三角の穴が空いていますが、これは外す際に指を通す穴だそうです。

こんな風に貼っていきます。

ペタペタと。

その上に紙を合わせると、

蓋の完成です!

左手の親指あたりにある穴は、マグネットが入る穴です。

身箱をつくります

「身箱」とは、物を入れる側の箱のことです。
身箱の内側には、おなじみのホッキョクグマが入った風景画が入ります。 この絵については、後日あらためてご紹介しますので、今回はさらりと流しますね。

この絵を台紙と貼り合わせて、折り目をつけます。

機械にセットして、ガチャン!

キレイな折り目が付きました!

今度は、箱づくりに不要な角を取ります。

これまたガシャン! 作業はすべて手動で行なっています。

角を取って裏返すとこんな感じです。

次にマグネットを埋め込みます。このマグネットは「ネオジム磁石」と呼ばれる強力なもの。小さいですが十分な磁力があります。また、くっ付く側には鉄板が仕込まれており、1ヶ月も使えば鉄板にも磁力が移って、よりしっかりとホールドできるとのことです。

さて、ここから箱づくりが加速していきます。

まずは箱の四方を固めます。これまたガッチャン!

できました!

続いて、身箱のサイズに合わせた表紙を糊付け。
機械を通してあっという間に全体に糊がつきます。実はこのときの糊の選定や濃度が難しく、温度や湿度に合わせて毎日微調整しているとのこと。最小限の糊で、十分な粘着力を発揮するベストを探す。まさに職人技です。

この上に先ほどの身箱を乗せて、一気に組み立てます。
こちらは動画どうぞ。組み立てをしていただいたのは東工場長。この道30年超のベテランです。うーむ、さすがの手際です。

次は、蓋側に箔押しを行います。
こちらが箔押しの機械。重厚感がありますね。

箔押しされるのはホッキョクグマ。反転していますが、押したらちゃんと左利きになりますよ。

箔押しの様子も動画でどうぞ。

そして、できあがった蓋と身箱を合体させれば完成です。
完成品はもう少しでお披露目できると思いますので、もう少しだけおまちくださいね〜!

ここで、工場でのオフショットをちらっとご紹介。
こちらは、見学に同行いただいたデザイナーのなかさとゆうみさん。左ききの道具店のロゴをはじめ様々なデザインをお願いしています。

こちらは、加藤紙器の敏腕営業マンである小嶋さん。
「左利き用の箱を作るのは、ウチの会社でも初めてです」と一緒に楽しみながら作っていただいています。

さあ、間もなく完成です。お楽しみに〜!

加藤紙器製作所さんのサイトはこちらです。
https://www.box-katou.co.jp

「左ききの道具箱」は、こちらからご購入いただけます。




左ききの道具店 サイトはこちらです。
https://hidari-kiki.shop

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