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高校野球という錯覚資産

ふろむださんの「人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」というブログ記事を読みました。

「林先生が驚く初耳学」でも取り上げられた内容ですね。

そのブログ記事で語られているのが「錯覚資産」の重要性です。

錯覚資産の説明は下記のようです。

人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚
https://www.furomuda.com/entry/2018/08/04/011000

で、この説明を見たとき、とくに新鮮な考えとは思わなかったわけです。日頃から、この錯覚資産を人に与えたり、奪ったりして、人間関係を構築しているように感じていたからです。

ということで、今回は、私が感じた錯覚資産の1つとして、学生時代に所属していた野球部での体験談を例に、考えたことを述べたいと思います。

サラッと自己紹介

野球部歴10年、小学校から大学まで野球部に所属、ポジションはピッチャー

錯覚資産は相手が決める!?

錯覚資産の前に、資産について調べてみました。

資産(しさん、英: asset)とは、会計学用語であり[1]、財務会計および簿記における勘定科目の区分の一つ。会社に帰属し、貨幣を尺度とする評価が可能で、かつ将来的に会社に収益をもたらすことが期待される経済的価値のことをいう。資産の額の総合計を総資産(そうしさん、total assets)と呼ぶこともある。
広義では、経済主体(家計、企業、政府)に帰属する金銭・土地・建物・証券などの経済的価値の総称のことをいい、一般的用法ではこの意味で用いられる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/資産

一般的にお金や土地、建物のようですね。つまり、自分の資産は、貯金額や所有している土地、住んでいる家を指しているのでしょう。だとすると、このような資産は、自分次第で、増やすことも減らすことも可能ですね。お金を稼げば、資産も増えると考えていいでしょう。

となると、錯覚資産もお金で増えると考えていいのか疑問ですね。

改めて、錯覚資産の説明を下記に示します。

人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚
https://www.furomuda.com/entry/2018/08/04/011000

”人々が”と”自分に都合のいい思考”がポイントになりそうですね。

では、自分のお金が増えると錯覚資産も必ず増えるのでしょうか。

自分の考えは、NOです。

なぜなら、お金持ちの人の印象が、必ずしも良いものではないからです。例えば、日本では、お金持ちと聞くと、この人は、「なにか悪いことをしているのでは」と考える人がいます。

つまり、人々は、お金持ちの人に対して、都合の悪い思考を持つ場合もあります。

これだと、お金を稼いでも、必ずしも、錯覚資産が増えるとは言えませんね。

では、錯覚資産を増やすには、どうしたらいいのでしょうか。

ここからは、私の体験談を元にお話します。

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私は、学生時代に、突然生きやすくなったと感じた時期がありました。それは、中学校から高校に進学したときです。

中学校時代は、基本、真面目で普通の野球少年でした。クラスでの立ち位置は、たまに、ヤンキーにバカにされたりとあまり良い思いはなく、できるだけ、目立たないようにしていました。

それが、高校に進学することで、大きく変わります。

高校野球部に所属し、ピッチャーをしているというだけで、周りの目が、中学校の頃と全然違ったのです。クラスでの影響力もあり、とても、居心地の良い高校生活を送ることができました。

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上記の体験が、自分の錯覚資産が増えたことにより、生きやすさが向上したと考えるならば、錯覚資産が増えた要因は、何なのでしょうか。

それは、”高校野球”のラベルを持つ自分に、クラスの生徒が都合の良い解釈をしたことと思います。

つまり、自分の特性に合った人々に恵まれたから、錯覚資産が増えたということですね。

このことから、錯覚資産を増やすには、「自分の能力を高めること」と「自分の能力を認めてくれる人たちがいる環境に身を置く」ことだと考えています。

で、ここで強調したいのは、先ほど述べた、錯覚資産を増やす方法の後者です。

現代の若者の大きな欲求に「認められたい欲求」があります。

その欲求を満たすために、一生懸命努力していませんか。

実は、人から認められて、自分の人生を生きやすいものにしていくには、努力によるアプローチよりも、環境の変化による錯覚資産の増加が有効なのでは、と思うわけです。

人間関係は錯覚資産が多いほど優位に立てる!?

「人間は人と人の間で生きる」

という名言があるほどなので、人間関係が良くなると、もちろん生きやすさも向上しますね。

では、錯覚資産によって、人間関係を良いものにできるのでしょうか。

私の考えは、YESです。

私の体験から、錯覚資産を使って、人間関係を優位に進めた例があるので紹介させてください。

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私が高校野球部に在籍していたときのお話です。

私の同学年にピッチャーでイケメンで最終的にキャプテンになった人がいます。(A君とします)野球の能力はそこそこなのですが、圧倒的な影響力を使って、野球部、学校生活と猛威をふるっていました。

A君は、高校野球部のキャプテンになり、色んな部活と自分達の都合の良いように交渉したり、気にくわない部員を退部に追い込んだり、1学年上の人気のある先輩と交際したりと、高校生活を謳歌していました。

正直、自分の目からは、特に能力が高いわけでもないのに、優遇されすぎと感じていました。でも、徐々に、A君には、自分が気づいていない能力があると思うようになりました。

高校を卒業しても、A君の輝かしい成果を聞いていたので、やっぱり、すごい人なんだなと思っていたのですが、A君の話を自分の友達にしたら、ほとんど嘘だったことが判明しました。

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A君は、日常的に周りの人に自分の都合の良い情報を流して、自分の錯覚資産を増やしていました。その錯覚資産をバックグラウンドに、自分の都合の良いように周りの人を動かしていたように感じます。

この体験談から、特に強調したいところは、錯覚資産が他者と比べて、遥かに多い場合、人間関係を優位に進められることです。

A君は、”高校野球”、”キャプテン”、”イケメン”という相手が都合よくとらえそうなラベルを持ち、その中で、自分の都合の良い真偽性が不確かな情報を流すことで、錯覚資産を莫大なものにしました。

大衆受けするラベルを手に入れ、錯覚資産を得やすい状態にし、増加した錯覚資産を使って、人間関係を優位に持っていく良い例かなと。

錯覚資産を与える・奪う!?

莫大な錯覚資産を得ると、それを、与えたり、逆に、奪ったりできると考えています。

自分の資産、絶対奪われたくないですよね。

私の体験から、莫大な錯覚資産を利用し、他者に錯覚資産を与えたり、奪ったりした例があるのでお話させてください。

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この話も、A君のお話です。

もう一度、言っておきますが、A君は、圧倒的に他の人より能力が高いわけではありません。それなのに、影響力だけずば抜けているのです。

A君は部活内で、他者の尊厳を踏みにじったり、ときに、褒めたり、認めたりしていました。

これを特定の人にするのではなく、同級生、後輩関係なく色んな人にやっていました。

自分も一度、被害にあったのですが、そのときは、部活内の同級生には、無視され、後輩には、バカにされました。

数週間経つと、元通りになっていましたが、私のA君の印象は、以前より怖く感じるようになりました。

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この体験を今考えると、私がコツコツ貯めてきた錯覚資産を奪われたのかなと思います。奪われた後に感じたA君に対する恐怖は、自分の錯覚資産を握られていると認識したからこそ、発生したものかなと。

この頃の感覚を表現すると、

闇金で知らず知らずのうちに、少額のお金を借りてしまい、急に、闇金が莫大の利子を要求し、強制的に私の資産をすべて奪った後、わずかな生活資金だけを私に与えている。

ような感じです。

つまり、莫大な錯覚資産は、他者の錯覚資産まで運用できるわけです。

恐ろしいですね。

(他者を認めたり、褒めることで相手の錯覚資産を増やすこともできます。「有名人に褒められたあの人は、おそらく、ただ者じゃない」となりますよね。)

まとめ

今回は、私の高校野球部に所属していた経験から錯覚資産について考えてみました。下記に内容を箇条書きすると、

・環境の変化による錯覚資産の増加で生きやすくなる
・大衆受けするラベルを手に入れると生きやすくなる
・莫大な錯覚資産は、他者の錯覚資産まで運用できる

以上の3つです。

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