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【ギャンブルロック】そうか、これが神の罠か……【オリジナル】

『kill the god』


ありったけの希望を込めて
撃ち込んだ弾丸は
固い壁に阻まれて
暗闇へ吸い込まれてゆく

落とし穴の最下層の
どん底を突き抜けて
なぜ僕だけこんな目に遭う?
……神は我を見放した!!!!!

無情に奪われる 夢のカケラたちを
何一つ掬えずに 嘆くだけで声涸らす

「時間よ戻れ……」と虚しく喚くけど
誰にも届かない――見るも無残な独奏歌

kill the god ... kill the god


そうさ、これで最後だと
言い聞かせ pull the trigger
期待すれば裏切られ
傷つくと解ってるのに。

目の前には lost paradise
背中には disappointment
立ち込めてゆく reality principle
……神は誰も救わない!!!!!

銀色に輝ける 夢のカケラたちは
希望をちらつかせ さらなる悲劇を産み落とす

終焉を知らずに 花はまた咲くけど
未来がもう見えない、かくも儚い葬送華

もう辞めてしまおう どうせ何も残らない。
されど また繰り返す
……そうかこれが、神の罠か

kill the god ... kill the god


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作曲:かとり
作画:裏一
歌唱:天音弥代
作詞:えいちびぃ
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楽曲解説

スリリングでヘヴィなミクスチャーで
当サークルの楽曲としては珍しくギター弾きまくりなデジロックです。
過去に紹介した『フルリール』と同じ作曲者とは思えないですね。笑

また、はじめから女性ボーカルを想定していたのか、
これまた珍しくボカロverが存在しない楽曲となっております。
なんか、一回ボカロに歌わせてみたら
音程が狂ってるように聴こえたらしいんですよね。

ボーカルの声質もロックに適しているので歌いやすかったのか
ライブでも何度か披露してくださいました。


歌詞解説

作曲者のかとりくんから
「パチンコで負けたこのどうしようもない怒りを歌詞にして欲しい」
という旨の依頼。

デモをもらった段階で
既に「kill the god kill the god yeah yeah yeah」の部分は入力済みでした。

よって、タイトルとこの部分は固定で、
内容も既に決まってる上での作成となります。

なので全部が全部、パチンコをやってる姿の比喩なんですよ。

ありったけの希望を込めて 撃ち込んだ弾丸は
固い壁に阻まれて 暗闇へ吸い込まれてゆく

今日こそはフィーバーしますようにと期待を込めて
射出されたパチンコ玉は
入賞口のピンボールに弾き返されてアウト穴へ吸い込まれていく……
という、下手玉を打っています。

落とし穴の最下層の どん底を突き抜けて
なぜ僕だけこんな目に遭う? ……神は我を見放した!!!!!

映画【八甲田山】の有名セリフを引用しています。笑
「なぜ僕だけ」とか言ってますが自業自得ですけどね。
私はギャンブルは一切しないので完全にフィクションです。
かとりくんにとってはノンフィクションですが……。

無情に奪われる 夢のカケラたちを
何一つ掬えずに 嘆くだけで声涸らす

どんどん減り続ける上皿のパチンコ玉と手持ちのお金。
「くっそ、なんで当たらねぇんだ……」と叫び散らします。
台パンしないだけマシでしょうか。

「時間よ戻れ……」と虚しく喚くけど
誰にも届かない――見るも無残な独奏歌

この台を選ぶ前に戻れたなら……
負けが混んだら絶対考えることですかね。
そもそもやらなければ失いもしないのです。
でも、やらないと得られないのも確かで。

そうさ、これで最後だと 言い聞かせ pull the trigger
期待すれば裏切られ 傷つくと解ってるのに。

「これが最後、最後の一回!」と何度繰り返してきたのでしょう。
依存性には抗えないものです。
運命さんもなかなか微笑んでくれません。
裏切ってるわけではないんでしょうけど。
勝手に期待してるのはこっちですからね。
裏切るとは甚だしい。……って、わかってはいるんですけどねぇ。

pull the trigger。装填してるのはパチンコのグリップですが。

目の前には lost paradise 背中には disappointment
立ち込めてゆく reality principle ……神は誰も救わない!!!!!

目の前に広がる惨劇に失望が立ち込める現実。
祈る神もありません。
や、ただパチンコに負けてるってだけなんですけどね。笑

銀色に輝ける 夢のカケラたちは
希望をちらつかせ さらなる悲劇を産み落とす

他の人のケースの山を見かけて悔しくなります。
自分もあんなふうに勝てるはずなんだ……!
その気持ちが消えない限り、この負の連鎖は止められないのでしょう。

終焉を知らずに 花はまた咲くけど
未来がもう見えない、かくも儚い葬送華

もうカラになった上皿とは裏腹にチューリップ台はパカパカと開閉します。
フィーバー機じゃなくてチューリップ台だったんかい!
明日が見えないほどつぎ込んじゃう台じゃないでしょうに。
かとりくんが負けたのは多分普通にフィーバー機でしょうけどね。

もう辞めてしまおう どうせ何も残らない。
されど また繰り返す ……そうかこれが、神の罠か

パチンコは娯楽と割り切ってのめり込みすぎないようにしましょう
お兄さんとの約束だよ?


Afterword

というわけで、
なぜか大晦日にリーダーがこの曲をYouTubeにアップしたので
解説記事を書いてみました。
ぜひ聴いてみてください。自信作です。

かっこいい曲でシリアスな言い回しなのに歌詞の内容はマヌケという、
私らしい表現ができたと自負しております。

同様の手法で作られた
JanneDaArcの『FAKE』という楽曲を意識はしております。


というわけで歌詞解説でした。
こういうのって説明しないと多分なかなか伝わりづらいですよね。笑

ではまた更新した際はよしなに。ではでは。




最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!