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【歌詞解釈】小松未歩の『1万メートルの景色』は本気の度合いを測る高さ

隔月恒例、考察という域を超えて妄想をお届けするシリーズの第20弾。
小松未歩の1曲だけで1時間話すという企画の一環として執筆する、
下書きというかカンペとなります。

開催は今月末2/29。
興味のある方は是非覗きに来てくださいませ!


10,000メートルって何の単位?

今回のテーマは『1万メートルの景色』。
4thシングル『anybody's game』のカップリングです。

表題曲が疾走感のあるアップテンポな楽曲なら
カップリングは浮遊感のある爽やかな楽曲。
地上を走ってる情景から今度は空を飛ぶ情景にシフトしたような印象を受けていました。

タイアップは「鳥人間コンテスト」。
タイアップが付くこと自体は素晴らしいことなんですが
やはり前後のシングルに比べると、表題曲と供にちょっと小粒かな、なんて思ってしまいます。

なので今回も歌詞解釈はあまりタイアップを意識しないで、
もう一つの持論「小松未歩のカップリングは表題曲と地続きである」を踏襲したいと思います。

私は『anybody's game』を新社会人応援ソング、
またはオフィスラブ的な何か、という解釈をしました。

よってこの曲もお仕事ソング。
『anybody's game』が大地を駆け抜けた曲だとしたら
こちらは仕事で各地まで大空を飛び回った楽曲。

そう、「1万メートル」とは飛行機の高度だと見立てて
解釈を進めてみたいと思います。


全国各地へ飛び回って育む二人の絆

流れる雲に視界奪われて
水平飛行中の午後
間違いだらけの恋と知ってても
戻れない たぶん

都会を離れて北へ、もしくは南へ向かう飛行機の中。
まさに飛行中の機内の窓の外を眺めて物思い。
想いを寄せる相手は今日も簡単にどこか遠くでの勤務に赴いていった。
当然のように私が付いてくるとでも思ってるのかしら。
……えぇいいわ行ってやろうじゃない。

そんな強引な思想スタイルだってそろそろわかってきたけど
そこが魅力的にも映ってるもんだからしょうがない。
実際それで成功してるのも、そしてその恩恵を自分も受けて知っている。

この成功体験を知ってしまったら後戻りなんてできない。……たぶん。

星に尋ねた どこまで行くの?
翼が誘ってる

ねぇお星さま。今回はどこまで行くんでしょうか。
北へ南へ東へ西へ、その都度窓の外から見える主翼に聴いてみる。
転じて、この恋の行方を占ってみる。
どこまで追いかければ叶うのでしょうか?なんてね。

空が近い いつもより
疲れた心を休めよう
ひざ抱えて泣いたもあったけど
繰り返すのね? 好き?嫌い?彼が好き

地上10,000メートル。雲より高い。空が近い。
長時間のフライト。ちょっと頭を冷やしましょう。
あぁだこうだ悩んでは繰り返してるけど結局こうして追いかけているのね?

その仕事に対する姿勢や意欲が好き、
振り回されるこっちの身を案じないとこが嫌い、
でも追いかけてしまう私を結局は信じてるとこが、好き。

追えば逃げる気まぐれな態度
計算ならすごい罪
一人じゃないって大声で叫びたい
誰もいない場所で

あっちこっちとにかく多忙に振り回されている現状。
これがもし意欲を試す行為だとしたらとんでもない迷惑甚だしい
でもそんな彼を慕う人物が多いこともまた事実。
悔しいから口に出してやんないけどね。

地図通りのground
小さな町 見下ろせば理想なのに

こんな各地へ飛び回らずとも手に入れられる人並みの幸せ、
そんなものも眼下には広がっているけれども――

時を越えて 許し合う
こんなに弱い部分とこを見せるなんて
その場のノリで大胆に振る舞える
奔放さがいい 受け身は嫌だから

あの時運命的な出会い方をしてしまった過去が
現在の他人とは違う特別な幸福感をもたらしている……かもしれない。

分からないことばかりだからこっちも開き直って
時には繊細に、時には大胆にアプローチしてみてるけど
そのアイディアもいいねって言ってくれるときもあるし
その瞬間はやっぱり嬉しいのよ。

空が近い いつもより
疲れた心を休めよう
ひざ抱えて泣いた夜もあったけど
繰り返すたび 絆は深まってゆく

そう思い返したとき、彼をより近くに感じられる。
日頃のストレスも全部許せるような気にさえなってくる。
その自由さに辟易してしまうときもあるけれど
そうやって摩擦を繰り返すたびに、困難を一緒に乗り越えた先で
確かにこの絆は深まっていく――これからもプロデュースお願いします!。


Afterword

はい、デジャヴですね。
「恋」って単語が明確に出てきてしまってるので恋してる風には捉えていますが、バリバリ仕事する上司に振り回される部下の嘆きや葛藤と思えばしっくりくるかもしれません。
転じて、アーティストとプロデューサーの関係性に置き換えたりすることも
したりしなかったりするんじゃないでしょうか。

そう、まだこの頃はうまく回っていた時の、N曲という解釈ですね。

「1万メートル」という単語は、当然鳥人間から連想して出てきたワードだとは思うんですが、そこから共通項として飛行機の高度に着目し変換して
このタイトルに落ち着いたんじゃないかなぁとか想像しています。


そんな感じで。
影響されないようにまだスピーカー記事は読んでません苦笑
書き終わったのであとでお邪魔します。

また次回更新した際はよしなに。

↓スピーカー記事↓

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最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!