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#31 遠くにあるものではなく、自分の足元に転がっている

心がざわつく、乱れる、
そんな時があります

その状態の人のお話を聞いていると、
自分自身がこうだと思い込んでいるので
一方的に強い口調で話されます

この日本では、履物はきものを脱いで、
家や建物にあがる文化があります

玄関や入口で、履物はきものを脱ぎっぱなしで入る
これは小さい時、よく怒られたものです

履物はきものそろえれば、心もそろ
そろった履物はきものけば、心が乱れない
履物はきものが乱れていたら、黙ってそろえてあげる

今までどこかのタイミングで、言われるか、
聞いたことがあると思います

この履物はきものそろえるというのは、
単に見た目が綺麗になるからというだけでなく、
きちんと自分自身の足元を観る、
足元だからといっておろそかにせず、
定期的にかえりみるということだと思います

道元さんが書かれた、
正法眼蔵しょうぼうげんぞうにも出てきます

脚下照顧きゃっかしょうこ

お寺でも目にすることがあると思います
文字通り、自分の足元を照らし、かえりみる
という意味です

仏教で言う、悟りというのは、なにか遠くにあるものではなく、
自分の足元に転がっているんだということでもあります

人間ですから、いろんなことを思い、
心乱れることがたくさんあります

そんな時、
少しでもいいので、自分の足元、
脱いだ靴、誰かの靴でもいい、
きちんと観てみませんか?

私たちが日々使っている、スマホやパソコン、
これらは言うまでもなく、進化し、便利です

しかし、自分が検索したキーワードから、
あれもこれもと、関連する情報をとめどなく表示してくれます
脳内でいつも行われている連想を、
目の前に一瞬で表示してくれるんです

その情報に、心を踊らされ、翻弄ほんろうされる人がとても増えています

世の中にはたくさんの商材や教材、セミナー、交流会などがあふれています
中には高額なものもあれば、無料のものもあります

そういったものを購入した、受けてみた、参加してみた、
でも自分には、しっくりこないとか、
受けてもなにも変わらなかったとか、
それはやはり、自分が勉強してやってみて、
何らかの形や結果を出せれば、そんなこと思わないはずです

きちんとやってみたけど、何も形や結果を出せなかった
だから、何か自分には力が足りないんじゃないかと思う
これもまた、当然の心の持ち方です

人生を豊かにするのは、必ずしもお金だけではないですよね
しかし、生活する上でお金は必要です

自分の持っている力とか、お金を稼いでより良い生活をする、
そういった力を育てるには、
遠くにあるものではなく、身の回りにあるんです





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