本間 秀明|光を綴るnote

写真家 / 時々フォトエッセイを書いています/

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光を綴る note

先日、また一つ歳を重ねてしまった。 23歳の時に初めて購入したカメラは300万画素のデジタルカメラで、絞りやシャッタースピードもよくわからなかったけど、ファインダーを覗くたびにどこか別の世界と繋がれるような、そんな気がしていた。 気がつけば、あれから二十数年。 テクノロジーは飛躍的に進化したけど、 今も変わらず光を探し、歩き続けている。 長い人生の旅を振り返りながら、 もっと多くの人に、希望の光を届けていくこと。 この「note」が、その光を綴るノートになることを願

    • 竹島 - reflection on my dream -

      2023年末に訪れた愛知県蒲郡市の竹島。 毎年冬になると渡り鳥が飛来し、春になるまで越冬生活をするそうです。 また、最近注目されている「リフレクション」の撮影スポットがあると知り、泊まりがけで撮影へ。 海空を舞う渡り鳥に、夢を託した写真をスライドショーにしてお届けします。

      • 秋に舞い降りた白鷺のように

        10月の下旬、岐阜県下呂市からの帰り道。 午後の飛騨川に紅葉が映り込み、思わず車を停めた。 しばらく撮影していると、プリウスから3人の年配の男性が降りてきた。 「もう列車は来たかい?」 おそらく「撮り鉄」が趣味のカメラマンであろう。 Canonの最新機種を首からぶら下げている。 挨拶も束の間、ひとりの男性が「来たぞ!」と声を上げた。 静かな山間に列車の音が響き、 白く美しい列車が視界に飛び込んでくる。 1枚、2枚、3枚... 予期せぬ光景に手が震え、たった3枚

        • 2024カレンダー 「HOPEs in JAPAN」

          写真を始めた頃から憧れだったカレンダー作家。 昨年初めて制作させていただき、今回は2作目となります。 2024年のカレンダー作品は、ここ1〜2年で撮影した写真で構成しました。 このnoteで、作品の思いやエピソードをお伝えしたいと思います。 1-2月 霧ヶ峰から富士を望む 2月の霧ヶ峰高原 富士見台。 朝4時30分頃から三脚を立て、瞬く星を見上げていると、 朝日が昇る前のほんの一瞬、東の空が赤く色づいた。 新年は富士の写真と共に。 3-4月 寂光院 桜の夕景 もみ

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          佐鳴湖の朝 × XFレンズ

          先日、浜松で撮影の仕事があり、その翌日に佐鳴湖を撮影してきた。 近くのビジネスホテルに泊まり、夜明け頃に湖畔の駐車場に停めて準備開始。 今回の撮影は、GOOPASSでレンタルしている「XF23mmF1.4 R LM WR」のテストも兼ねてのものであり、X-T5に装着してみた。 もう一台はX-H2とXF16-55mmF2.8 R LM WR。 東の空が明るくなったと思ったら、すぐに太陽が顔を出してきた。 まずはXF16-55mmF2.8で撮影。焦点距離は広角側の16mmで。

          佐鳴湖の朝 × XFレンズ

          明治村からの手紙

          写真をはじめて1〜2年後くらいだっただろうか。 明治村で撮影したモノクロの写真をA3に伸ばして部屋に飾っていたら、友人が「うわ〜、いい写真が飾ってあるね。」と喜んでくれた。2003年頃の話だ。 当時、高級コンパクトフィルムカメラの代表格であった中古のCONTAX T3を抱えて、明治村を撮影していた。 近代建築と自然風景、観光客が織りなす独特の雰囲気は何度訪れても被写体に困ることはなく、特に春や秋の透明な光が建物の窓から入る光景に何度も込み上げる瞬間があった。 写真をは

          初個展の記憶

          初めて個展を開催したのは、2005年11月。 確か28歳位だっと思う。 名古屋栄のアサヒドーカメラの2階に、A3サイズにプリントした作品を10点ほど持ち込んで展示した。 タイトルは、「THE IMPRESSIONS ~pieces of memory~」 久しぶりにハードディスクを引っ張り出すと、懐かしい光に時を忘れて見入ってしまった。 当時は、「CONTAX T3」という高級コンパクトカメラにポジフィルムの「ASTIA」を詰め、心象風景を撮影していた。 カールツァイ