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愚痴を聞くのがおもしろい!

最近、おしゃべりした後に言われたこと。
「愚痴聞いてくれてありがとう」「話聞いてくれてありがとう」など・・・。時々、なぜかお礼を言われるのです。こちらとしては普通の世間話のつもりなんだけど、相手は「ありがとう」という気分になれたのだと思われます。多くは立ち話。時間も数分だったり何十分だったり。まちまちです。

会話は「聞くと話すのキャッチボール」ですが、地球のおばちゃんはボールをキャッチしたら早く放したいのです。つまり話すのを少なくして聞くのを多くしたい。聞くほうが楽ちん、話すと疲れてしまうタイプ。けど以前は聞けませんでした。なぜならスケジュールを詰め込み過ぎてたからです。聞くには時間がいるので、次の予定があると途中で話を切らなければならない。ところが今は手帳スカスカ。時間を気にせず会話できるようになったのです。

〇話す方が疲れて聞く方が楽ちんな理由
〇話す方が疲れる
①笑わせなあかん➡大阪人で子どもの頃からテレビで吉本とか見て育っている。そのため「大阪の人間がオモロナイこと言うたら恥や!」という変なこだわりがある。相手が求めてなくても、自分の中で「笑わせようセンサー」が働いている。しかもよくスベる。
②ヨイショしてしまう➡人の顔色を見るクセがあり、相手の不愉快な反応に敏感。ついヨイショし過ぎて、あとで「八方美人の嫌なやつ」と自分を責めて落ち込んでしまう。
③本音を言うとドツボにハマる➡自分の解釈は世間とは違うらしい。何も考えずに発言してしまうと、変わった非常識なやつと見なされてしまう。だから言葉を選んで口に出さなければならない。
例:一般的にゴキブリは汚い嫌な害虫と思われている。ところが自分は違う解釈をしてしまう。「ゴキブリが嫌われるのは多すぎるからや。希少価値が薄い。もし白いゴキブリが現れたら珍しがられる。殺さないだろうし高く売れるかも知れない。ゴキブリには罪はない。罪はないが出現したらソク退治にかかる。ゴキブリは素早いし飛ぶしドキッとする。衛生的に悪いねん、仕方がないねん、ごめん」もし立ち話でゴキブリの話題になり、こんなこと口に出したら「めんどくさい奴」とシラけてしまうでしょう。

以上、①②③を瞬時に脳で処理して会話を続けなければならないのです。
ね、しんどいでしょう? 
ところが聞くのは反対です。

〇聞くのは楽ちん
ほとんど相づちとオウム返しだけで済む。
①相づち:「へえ~」「はい」「そう」「それから」「たしかに」「うんうん」「ほう」
②オウム返し:相手が「ちょっとぉー、○○さんにこんなこと言われてん・・」と切り出せば、「え、○○さんにこんなこと言われたん?」とオウム返しすればいい。すると気分よく「そやねん、ほんでな・・」と勝手に続けてくれます。
自分の脳は疲れず、めっちゃ楽です。

〇愚痴がおもしろいところ
愚痴の意味を辞書で調べると➡言ってもどうしようっもないことをくどくどと言うこと。「ーをこぼす/ーっぽい」でした。

みなさん、愚痴は言わない方がいいと思っているようです。どんどん溜まっていくから、ガス抜きしたいのですね。

おもしろいところは、聞いているうちに意外な展開となり、Aの話がB、C、Dと、まったく違う終着点へいくことです。愚痴の出どころが見えてくる。「あ、そこなのね」
例:夫婦でジム通いしている妻との会話。ロッカーにて。
妻=暑いわー(不快な表情)➡自転車こいできたから➡私暑がりやねん➡主人は寒がり➡家で暖房つける➡私は暑いけど主人に合わせてる➡主人は筋トレしてマッチョやのに➡なんで寒がり?➡一緒に居ると大変わや。
この方は夫の都合に合わせてガマンしているのに、夫は知らずにいるようです。

さらに愚痴は気軽に話せる内容がほとんど。重苦しくない話題が多いです。
もし「きのう病院で癌や言われてん」とか「今、離婚の危機やねん」とか、深刻なことを言われたら、「へえ~」とか「ほう」というような返しはできません。でも愚痴は日常のあるあるなので、明るく終えることができるのです。(ちなみに毎日顔を合わす人は別。いつも愚痴聞かされるとうんざりしますよね)

という訳で聞くのは楽ちん。お礼まで言ってもらえます。出かける時は、愚痴を受ける「キャッチャーミット」も忘れないようにしたいです。

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