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私もあなたも地球パズルの1ピース、いないとパズルは未完成

孤独感のある人が増えているそうです。政府が実施した「人々のつながりに関する基礎調査」での結果です。新型コロナの流行に伴い、孤独や孤立の実態把握として令和3年から開始。結果は高齢者よりも20代、30代が多くなっているとのことです。

思い返せば地球のおばちゃんも、60代の今より若い頃のほうが、孤独を感じる頻度が多かったです。ひとりぼっちじゃないけど「自分のことを理解してもらえない、一人でがんばらないといけない、頼れない、助けてもらえない・・」ずいぶん堅苦しいタイプでした。
そんなとき気づきをくれたのが、V・E・フランクルの本。『自分』を『眼』で現わしてるわかりやすい箇所があります。

  眼自身を見る眼は、病気である
私たちの眼は自己超越的です。つまり、まわりの世界を視覚的に知覚する機能を果たす眼の能力は、鏡に映るということを別にすると、眼自身を知覚することができないという無能力と一体になっています。眼が眼自身を感じたり見たりするなら、眼は病気なのです。眼が雲のような濁りを見るなら、白内障です。水晶体が混濁する病気です。電灯のまわりに虹のような色輪が見えるなら、緑内障です。前眼房の眼内圧が亢進する病気です。正常な眼は、眼自身を見たりしません。

人間存在も、ちょうどそれとおなじです。自己超越とは、人間が、自分自身を無視し忘れること、自分を顧みないことによって、完全に自分自身であり完全に人間であることです。つまり、なんらかの仕事に専心することや、なんらかの意味を実現することによって、あるいは、ある一つの使命またはある一人の人間、つまり伴侶に献身することによって、人間は、完全に自分自身になります。

『宿命を越えて、自己を越えて』著:V・E・フランクル

フランクルが言う『自己超越』。たまには、そういう状態になれる時はありました。なりふり構わずな時です(急いでる時や必死になってる時など)。でもこれらは一時的です。すぐに『自分』は現れます。もしなりふり構わずが持続するなら、疲れて燃え尽きていたでしょう。

突き詰めると人間関係だと思いました。嫌われなたくないし、いい人と思われたい。そして認めてもらいたい、いいとこ取りで欲張りです。だから他の人の顔色を見て自分の態度を合わせる。人間関係がこじれると、社会生活がうまくいきませんから、自分の心に蓋をしてガマンしてました。

どうしたら、フランクルがいう『自己超越』に近づくかな~。「物は考えよう!」と、『私・地球・ジグソーパズル』で考えてみました。

〇地球はジグソーパズル、私もみんなも1個のピースだったら
まず〔私=パズル、細胞=ピース〕と仮定します。
私の体は、細胞が協同して生かしてくれてます。私がジグソーパズルだとすると、各ピースが全部つながり合って私が完成です。1個でもなかったら未完成です。
では〔地球=パズル、私=ピース〕と進みます。
地球の細胞を私とします。地球パズルを完成させるためには、一人ずつのピースがつながらないと未完成です。

〇地球パズルは生きている。一人ずつ生老病死の変化がある。
ジグソーパズルの模様は変わりませんが、地球パズルは生きてるので、時間と共に変わります。でも大きさは一緒。赤ちゃんから老人へと、色や模様が変わりますが大きさは平等です。目立つところも目立たないところも、1つ欠けるとパズルは完成しません。
だから「今の模様イヤだな」と思ってる人、大丈夫いつか変わります。「今のままがいい」という人、変化が訪れますがいないと困ります。

〇大切な人を失い悲しまれている方へ
世の中には、寿命を全うできなかった方がたくさんおられます。病気、事故、事件。ヨーガでは輪廻転生の考え方があります。何回も生まれ変わって魂が成長していき真我に近づく。肉体は壊れても、生命エネルギー(魂)が生きているとするなら、地球のどこかで元気に生まれ変わってるかも知れません。そんなふうにも想像できます。

お誕生日。生命の母の地球が生まれた赤ちゃん言います。「○○ちゃん、ここで生まれますから、地球のみんなとつながってね。頼むよ」
オギャー! いざ生まれたら、なかなか順調にはいかないですよね。
人間関係では合わない人も出てきますが、お天気みたいに自分も相手も変わっていきます。「しばらく様子みようかな」
ものすごくしんどい時は、元気そうなピースを探して「助けてもらおうかな」案外力があり余ってて「よっしゃー!」と喜んでくれるかも。

地球のおばちゃんもそんなふうに想像してフランクルの『自己超越
』に近づきたいと思います。

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