「あふれる涙は流れるままに
決して拭ってはいけない」
明日の瞼のコンディションを
どう保つかの知恵だとか
そんなどーしようもない事ばかり身に付いた恋だった
女のさみしさを埋める穴は
男の快楽を誘う穴で
男と女の深い穴は
入りたいのか
抜け出したいのか
絡みつく雫は
まとわりついて濡れる
とろり
もうあなたに、胸は痛まない
ひと回りした季節を想う
365日目の、秋
真っ赤な林檎
ひとくち齧る
小さく開いた穴
懲りもせず
蜜は溢れて
甘く香る
見上げた空は青
昼の月
漂いながら
所在なげに
闇を求めてる
#詩 #うた #歌 #恋愛