『力と交換様式』を読み終えての短い感想

柄谷行人氏の『力と交換様式』を読み終える。『資本論』読解から独自の思想を樹立した、と言える。
とはいえ、交換様式A、B、C、Dは、以前からの柄谷氏の論である。交換様式A、B、C、Dは『世界共和国へ』からではないか。そうなると、ん十年の月日が過ぎている。
『力と交換様式』を読み終えたあと、『魔女と呼ばれた少女』というコンゴ民主共和国を舞台にした少女の地獄物語の映画を観た。この映画は魔女、呪術師などのA、政府軍と反政府軍の争いのB、銃火器、トラック、オートバイなどの工業製品のCが描かれている。つまり、『力と交換様式』で説明されている低次元でのAの回復による内戦が舞台なのだ。
あながち、『力と交換様式』は真実なのかもしれない。

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