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英語の方言について

ネイティブな英語を話すイギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリアなどの国々では、同じようでちょっと異なる英語を話しています。場合によっては、同じものでも違う単語が使われたり、また同じ単語でも発音が違ったりします。

発音の違いで有名なのは、オーストラリア英語ではdayをデイではなくダイと発音することです。有名な話に「I came here today.」を「I came here to die.」と勘違いするという話があります。この場合、オーストラリア英語ではtodayとto dieはツゥダイという同じ発音になります。この話を昔聞いた時に、「本当なの?」と疑いましたが、オーストラリアのホテルで見た”今日のニュース”では、本当にツゥダイと発音していました。

国毎に発音の微妙な差はありますが、同じ国の中でも方言のような違いがあります。イギリスの正式名称である『グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国』からもわかるように、イギリスは複数の国々で構成されています。そのため、使われる言葉が国毎にかなり違います。また、イギリスは階級社会だったので、貴族階級と庶民階級が使う言葉は異なっていました。

なぜこんな記事を書いているかというと、今朝ラジオから流れてきたイギリスのロックバンドが、歌の中で'I can …'を”アイ キャン”ではなく”アイ カン”と発音していたからでした。どこの訛りかは忘れましたが、oftenという単語は日本の英語の授業では”オーフン”とtが無声音になる発音を習いますが、”オフトゥン”のようにtを発音する地域もあります。

英語ネイティブの国でもこれだけ違うのですから、非英語圏の英語はそれこそ様々です。しかし共通しているのは、母国語のアクセントなどを踏襲していることです。日本人の英語は日本人っぽい発音ですが、ドイツ人の英語はドイツ語のように聞こえ、フランス人の英語はフランス語のように聞こえます。

私の研究室にはネイティブ・非ネイティブの留学生が在籍していましたが、やはりネイティブの留学生がゆっくり喋ってくれる英語が一番聞き易かったように思います。つぎに聞き取り易い英語はフィリピンの英語でした。今までで一番聞き取りにくかったのは、巻き舌&早口のインド英語でした。これは一般論ではなく、あくまでも個人的な経験です。

英語はコミュニケーションのための国際補助言語です。グローバル社会では、好き嫌いに拘わらず使わざるを得ません。

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