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ミリしら物理探査#6 『ミリガル』

 ミリガル(mGal)は、重力探査で使う重力加速度の単位のことです。重力探査では、重力そのものではなく、重力加速度を測ります。

 高校の物理学では、重力加速度は一定値の9.8メートル毎秒毎秒と習いますが、じつは地球上の重力加速度は一定ではなく、緯度や標高によって変わります。また、地下の密度分布が変化することでも重力加速度が変わります。重力探査では、密度変化に由来する微小な重力加速度の変化を測定します。

 MKS単位系では9.8m/s^2ですが、cgs単位系では980cm/s^2です。このcgs単位系の重力加速である1cm/s^2が1Gal(ガル)です。また、この1/1000の単位がmGalです。この単位は、振り子の当時性を発見したガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)に由来しています。絶対的な重力加速度は振り子の周期から測れますが、相対的な重力加速度ならバネの伸縮を使って測れます。重力探査では、一般的には相対重力加速度(ある固定点からの重力加速度の変化)を測ります。

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