吉田松陰とトーヤを比べちゃいかんよ

何かあるごとに、娘から
「お父さんは普通だ」
を連呼されるトーヤです。
っつうかさ、何を以って普通なのかを聞いた訳です。
すると、

だって、吉田松陰は黒船に単独で乗り込んだじゃん。
お父さんにはそんな行動力がないよね

ちょっと待って。
お前は一体誰と比べてるんだ?
吉田松陰と比べたら世界の99.999%は普通だわ。
っつうか、結果として笑い話になってるけど(笑い話ではないけども)重罪だからね。
お父さんがいつもお巡りさんに怒られるような軽犯罪じゃないからね!

まぁ、そんなこんなで娘さんに吉田松陰ネタをちょっとぶっこむ訳です。
「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。
生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」
って手紙を松陰が高杉晋作に書いたんだけど、知ってるか、と。
すると知らないって事なので、説明しようともうまく出来そうになかったのでちょっとたとえ話を。

例えばね、お父さんの生き甲斐が
”娘さんが幸せになる事”
だけで生きてたとするでしょ。
んでね、お父さんが生きる事でそれが叶うなら死なずに生きてた方がいいよ、って事。
逆にもうお父さんが居なくなっても、娘さんが幸せを掴み取れると分かったならいつでも死んでいいよ、と。
そんな意味なのよ♪
説明が終わるか終わらないかの被せ気味に間髪入れず

気持ち悪い!!!
お父さんが私の幸せだけを望む人生を送るなんて、気持ちが悪い!
お父さんはもっと自分勝手に生きないとお父さんじゃない!

ぐぬぬ…確かにそうだけども、そういうのはお父さん本人がいう言葉であって、娘のあなたが言わなくていいじゃないか。
しかも、これはたとえ話な訳で…
と、良い話をしようと思うと大抵こんな幕切れが待ってたりするのでした。

こんなバカ話をしつつ(バカ話なつもりではなかったんだけども)何もしてない土曜日が夕方になってきた。
ちょっと外の空気を吸いたいなって事で、夕日でも見に行こうと思う。
「娘さんも来ますか?」
高校1年になっても散歩に付いてきてくれるのはちょっと嬉しい。
(たまに邪魔な時もあるけども)

夕日

夕陽を見つつ、何気ない話をしだす娘さん。
「最近ね、浅く広く知る事って凄く大切だと思ったの。
本のタイトルを見ても、知らない単語だったら絶対に手に取る事はできない。
けど、言葉さえ知っていれば興味を持つきっかけにはなる。
そして、その手に取った本が面白ければ深く知る事が出来る。
浅くても知っていなければ、深く知る事には繋がらないのよね。
ただ、その浅く知ってる事ですら初見で嫌いなイメージがついちゃうと、それ以上知りたいと思わなくなると思う。
だから、浅く知る時は出来るだけ事実のみを知った方がいいかなと思ってる。」

なるほど、だからさっきLINEでこんな質問をしてきたのね。

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”知る事”を意識出来るってスゲェよな、と。
トーヤは高校1年の時はマジでなんも考えてなかったわ(笑)

その会話へ特に返事や意見は言わず、ただただうんうんと頷きながら夕日を見てた。
たださ…うちの子ってば何撮ってるんだろね。
夕日や海はあっちやで(笑)

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