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人と他の動物たちとの違いをこどもに伝えるとしたら(No.6 技術科の視点)

こんにちは。
私は「教育」について考えることが大好きです。

もしも、こどもから
「人と他の動物たちとの違いって何?」
と聞かれたら、何と答えようか考えてみました。
そして、人と他の動物たちの違いを学校で学ぶ教科の視点から、語ってみようという試みを勝手に始めてみようと思いました(笑)

今回はその第6弾です!技術科の視点から考えていきます。
わたしは、「道具を使って、いろんなものを生み出せる」こと
人と他の動物たちとの違いだと考えています。

私たち人間が発展してきたのは、「二足歩行できるようになり、手をうまく使えるようになったこと」が1つの理由として挙げられます。

手を使えることで、様々な道具を使えるようになりました。

技術科では、のこぎりやトンカチなどを使って棚を作ったり、回路を作ってロボットのようなものを動かしたりします。(違う活動内容をされている先生もいるかもしれませんが、何かしらの道具を使っているはずです。)

ほかの動物も、もちろん、いろんなものを作ることができます。
しかし、己の体のみで作り上げています。
人間だけが、生まれながらに体についていないものを使い、別のものを作り出しています。

最近では、道具を使い、実体のないものまで作り出していますね。
コンピューター(道具)をつかい、ヴァーチャルの世界を作り出しています。ヴァーチャルの世界を信じられるのは、「人」の脳が他の動物と違うからです。

また、AIなども作り出し、さらなる発展を目指しています。
「AIなどの人間が作り出したものに人間が支配される」
というような多くのSF映画や小説でも取り上げられていますね。
すでに、こすりにこすられた話ですが、「いずれこのようなことが現実になるのではないか。」と言われています。私の考えでは、私たち「人」は、もう道具に支配されていると思います。
イメージしてください。もし、今使っている電化製品が使えなくなったらどうなるかを。かなり困りますよね。
おそらくスマホが使えなくなるだけでも、かなりのストレスがかかるはずです。もう、体の1部になっているはずです。
「道具がなくては、生きていけない」状態は、「支配されている」とも言いかえれそうです。

では、「支配されないために道具を捨てよう!」と考えたほうがいいのでしょうか?それも違うと思います。
やはり、あるものをうまく使えることが大切だと思います。

技術科では、「道具を使って、いろんなものを生み出し、それらをうまく使えるように学ぶ」ことをしているのだと考えます。

私たちは、道具に支配されながら、道具を支配するという
矛盾しているような状態を続けられるよう、模索していく必要がありますね。



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