【初心者向け】自宅のWi-Fiが遅いと感じたら・・・
テレワークが広がり,自宅にWi-Fi(ワイファイ)を導入して,ノートパソコンやタブレット,もちろんスマホも接続して利用する人もいるのではないでしょうか。
タイトルの通りWi-Fiが遅いと感じたら,いくつか確認ポイントがあります。
その前に,Wi-Fiについて簡単に知っておくと,より理解できると思います。
Wi-Fiとは
無線で通信する端末が,お互いに接続可能になる規格の名前です。
正確には以下の通りですが,読み飛ばしてOKです。
無線LANに関する登録商標。Wi-Fi Alliance(アメリカ合衆国に本拠を置く業界団体)によって、国際標準規格であるIEEE 802.11規格を使用したデバイス間の相互接続が認められたことを示す名称Wi-Fiを使えば,スマホ・タブレット・パソコンやプリンタ,カメラなどいろいろな端末が無線でつながることができる。
無線で通信するとはスマホを例にすると,
①ケータイ会社のLTEや5Gの電波
②ケータイ会社のWi-Fi
③自宅等のWi-Fi
があります。
※省略しますが,Bluetooth(イヤホンやマウス)も無線です。
下図の赤丸部分(③自宅等のWi-Fi)が今回の説明対象です。
アクセスポイント(AP)が一般的にWi-Fiルーターと呼ばれるものです。
Wi-Fiの種類
Wi-Fiの規格は現時点では主に6つあります。
違いは使う周波数や通信速度で,下図に簡単にまとめています。
丸で囲んだ数字は規格化された順番です。
11axが最新かつ最速で,対応しているWi-Fiルーターやスマホが徐々に発売され始めている時期です。
この通信速度とはWi-Fiルーター(アクセスポイント)とスマホ等との間の通信速度です。
Wi-Fiが遅いと感じたら
さて,そのWi-Fiが遅いとはどういうことでしょうか。
電波が弱かったり,接続が不安定などの環境で起こりえます。
考えられる要因は大きく3つありますので,それぞれポイントを確認しましょう。
①設置場所
②接続数
③古い規格
①設置環境
Wi-Fiは電波なので,通信速度は電波の状態で変わります。
電波の特性は以下の通り。
・水に吸収されやすい
・金属に吸収されやすい
・同じ周波数を使うと干渉する
・アンテナから全方向に飛ぶ
なので,水槽の近く・金属の棚・電子レンジ・Bluetooth機器(2.4GHz)・部屋のすみにWi-Fiルーターを置くと電波が弱くなってしまい,安定した通信ができなくなってしまいます。
理想的なWi-Fiルーターの設置環境は以下の通り。
★床から1〜2mの高さ(Wi-Fiをよく使う高さ)
★できるだけ家の中心(より電波を飛ばす)
★Bluetooth接続機器から離す
②接続数
Wi-Fi対応の通信機器がたくさんあると何でもWi-Fiに接続したくなります。
ケーブルがないと部屋がスッキリしますし,スマホはデータ容量を気にせず使えますから。
でも,Wi-Fiルーターに同時接続できる数には上限があります。
我が家のWi-Fi接続機器を例にすると,
スマホ(私3+妻2+α),タブレット(私2+妻1),パソコン(4),nasne,Apple TV,popIn Aladdin,ロボット掃除機,遠隔オートロック,Alexa,赤外線コントローラ,PS3
と最大約20台が接続することになります。
同時接続数の上限が10台ではとても足りませんので,現在はこちらのWi-Fiルーターを使っています。
同時接続数は最大64台なので十分すぎる感はありますが,最新規格の11ax(Wi-Fi6)にも対応しています。
なお,同時接続数を超えた場合,Wi-Fiに接続できなかったり,接続が不安定になったりします。
また同時接続数に余裕があるほうが通信速度は遅くなりにくいので,ストレスなく利用できます。
③古い規格
Wi-Fiの種類で紹介したようにWi-Fiの規格が古いと通信速度は遅くなります。7年前のWi-Fiルーターだと11acや11axには対応していません。
また,下図で「LANケーブル」の部分も要注意です。
なお,ONUとは光をデジタル変換してケーブルで通信できるようにする装置で,フレッツ光など光回線の契約をしていると必ずどこかに置いてあります。
LANケーブルとは写真のように爪のあるケーブルです。
見た目では分かりにくいのですが,このケーブルにも規格があります。
規格はケーブルの線に「CAT〇〇」と記述されていますが,CAT5だと100Mbpsまでしか対応していないので,CAT5EやCAT6・CAT7というケーブルに変えましょう。
CAT7でもだいぶ安くなりました。
まずは簡単に見直せるところから試してみましょう。
番外編
他にも,「Wi-Fiルーターのモードをアクセスポイントモードにする」「チャネルを調整する」「インターネットの通信速度契約を見直す」などありますが,スキルが必要だったり費用がかかるので割愛します。
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