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なぜライカなのか

投稿時から2年半以上前ですが,以前こんな記事を投稿していました。


おそらく,この頃からいつかはM型ライカを買うと思っていたのではないかと思います。

そして,2023年5月に現実になりました。

今回は購入までの調査と苦悩の日々を振り返ります。



◽️M型ライカ購入のキッカケ

①2019年ライカのコンデジD-Lux7購入
LUMIXのOEMですが,センサーはライカ品質なのでコンデジでもライカの写りはキレイと知ってしまった。

②40歳という節目
レンジファインダーという特殊な撮影方法から,視力の衰えや老眼なども考えると今しかないと思いました。

③娘が生まれた
今買おうと思って背中を押したのはコレ!
ライカで家族写真を残したいと思いました。


◽️どのライカを買うか

手に触れる前にできるのはスペック調査。
デジタルのM型ライカのスペックなどの調査はマップカメラのサイトが綺麗にまとまっていました。

https://www.mapcamera.com/html/leica_m_digital_history/index.html

当然,カメラは持ち歩くものなので,手に取ってみることは重要です。
スペック比較ではわからない“持った感じ”や“シャッター音”を中心にマップカメラで確認。


◽️機種選定の悩み

デジタル化されたM8以降17機種あり,さらにコラボや特別カラーなどあります。

そこから,以下該当機種は消去法で外しました。
・不具合機種
 ▶︎有名なのはセンサー剥離
・モノクロ専用
 ▶︎気になるけど今じゃない
・背面液晶なし
 ▶︎気になるけど今じゃない
・最新機種
 ▶︎シンボリックなボトムプレートが11には無い


◽️機種選定の途中経過

前述の消去法から残ったのは以下。
・M8
・M8.2
・M(typ240)
・M-P(typ240)
・M(typ262)
・M10
・M10-P
・M10-R

次は実用面での検討です。


◽️実用面から機種決定

・ISOのコントローラが独立して設定可能
 ▶︎M10シリーズ一択
・心地よいシャッター音
 ▶︎コトンというM10-P以降が好き

それ以外の機種にもそれぞれの魅力がありますが,私個人の使い方の観点で決めました。
M10シリーズはシャッター音も薄さも好きなタイプというのもポイント。


◽️M10で欲しいのは…

本命はM10-Pでしたが,流通が全くないのでM10-Rも視野に探していました。
できれば都内で手に取って実機確認できることが条件でした。

ですが,ライカを取り扱っているお店は限定的。
そしてオンラインでの流通が少ないです。
…メルカリは販売者のレベルがわからないのでチョット怖い。


◽️入庫を調査したカメラ屋

・マップカメラ
・カメラのキタムラ
・ナニワカメラ

特にマップカメラはLINE連携すると毎日入荷連絡や欲しい機種を登録しておけば入荷情報がすぐにわかるので確認。

また,カメラのキタムラのオンラインストアでの“掲載予定”表示がが実は店頭展示していて,あとからオンライン上に登録しているようだと気づき,こまめにチェック。

ナニワカメラは機種で検索して手作業で確認。
一度M8.2が出た時は悩んでいるうちに売れてしまいました。


◽️出会い

結果的に,M10-Rの美品がキタムラの掲載予定に出たので,該当店舗に行きました。
外観は綺麗でショット数も400枚程度。
ほとんど買うつもりでしたが,妻とも一緒に買おうと取り置きしてもらい,翌日に再訪。

この“ほとんど買うつもり”になったのは,物理的な理由だけではありません。
対応してくれたスタッフ自身もライカを持っていて,ライカで撮った娘さんの写真で個展を開いたという素敵なエピソードを聞いたのも一因です。


◽️おわりに

本当に清水の舞台から飛び降りる気持ちで買いました。
最初はカメラを持つ手が震えて,手汗もびっしょり…ちゃんと撮れるのか心配でしたが,今は買ってよかったと思います。
手汗もだいぶ減ったはず…。

撮影していて思うのは,フルマニュアルで撮影するスキルが必要なので撮る人を選ぶカメラです。
だからこそ,自分のステップアップにもつながると信じています。

そしてライカは人間を信じている。
人間がピントを合わせてシャッターを押して決めるという本来の写真に戻してくれる。

育児中心なので撮影のために外出するのは少し先になりそうですが,家族写真をしっかり撮って練習して備えます。


(番外編)フィルム?デジタル?

「ライカはフィルムでは?」
「写真好きならフィルム」
という価値観を持った方もいるかもしれませんが,人生の半分を折り返したと考えるとフィルムの時間軸では写真生活を楽しめず,シャッターを押す回数も限定されてしまうデメリットの方が私は感じます。

似たようなことを写真家のSiegfried Hansen氏も話していました。

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