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現地観戦初心者大学生の奈良クラブ観戦日記~その2~

このマガジンはサッカー現地観戦ほぼ初心者の僕がなぜか奈良クラブに惹かれてスタジアムを訪れる観戦日記です。

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春の花といえば?


日本人はきっと異口同音に「」と答えるでしょう。

日本の春は桜をはじめ、梅、桃、菜の花、モクレン、ツツジ、ハナミズキなど個性豊かな花々に彩られます。


同じように世界の「春の花」も多種多様です。

例えば、オランダではチューリップが、フランスではミモザが春を告げます。


同じようにイタリアでも春先にミモザの黄色の花を見て春の訪れを感じ、そしてアーモンドの花が咲き、

春も深くなった頃にセイヨウハナズオウという花が咲きます。

日本人には縁のない花がたくさん出てきましたので少し説明を…


アーモンドは日本語では「扁桃」とも言われるようにバラ科に属する桜や梅、桃の仲間です。


これがアーモンドの花です。

桜やん。

と思われたかもしれませんが幹から直接咲いているかどうかで見分けられます。

普段食べているアーモンドは、アーモンドの種の中にある「仁」と呼ばれる部分を加工したもので、アーモンドにも梅や桃のように実がなりますが、食用とはされません。


次に、セイヨウハナズオウは深いピンク色の花を付けます。


イタリア語では”albero di Giuda” 「ユダの木」と呼ばれます。


これはイエスを裏切ったユダが首を吊って自殺したのがこのハナズオウの木だったという伝説から来ています。

そのためイタリアでのハナズオウの花言葉は”tradimento” 「反逆」です。

ただ実際、そんなネガティブなことを考えながらハナズオウの木を眺める人はイタリアでもほとんどいないと思います(笑)

このように世界には様々な「春の花」があります。


ちなみに京都では平野神社にアーモンドの木が、賀茂川沿いや京都市植物園にハナズオウの木が見られます。


余談が長くなりましたが、本題に入っていきたいと思います。


京都も奈良も桜真っ盛りの4月14日僕は奈良クラブの二回目の観戦に向かいました。


日本フットボールリーグ第5節

奈良クラブ対流通経済大学ドラゴンズ龍ヶ崎


会場は奈良市鴻ノ池陸上競技場(通称ならでんフィールド)です。


あれ?この前と違うくない? と思われた方もいるかもしれません。

そうなんです。

奈良クラブはホーム戦で二つの競技場を使い分けています。

奈良市にあるならでんフィールドで年間十数試合を行い、数試合を橿原公苑陸上競技場で行っているようです。

僕は初観戦のときにたまたま5分の1くらいの橿陸を引いたわけです。


ならでんフィールドは奈良の中心地、近鉄奈良駅から徒歩20分くらいのところにあります。

数年前に隣におしゃれなスタバができて話題になっていました。


今度は30分前くらいには着くようにしないと…

近鉄奈良駅は終点なので、今度は寝過ごしの心配はありません!

奈良駅から地上に出て歩き始めます。

天気はあいにくの小雨、観戦日和とはいかず。

ならでんフィールドまでは一本道です。迷う心配もなく、傘をさしながらとぼとぼ…

道中、奈良クラブ新ロゴの旗が立てられていました。

ただ、なんか、


人がいない…道あってる? 

少し心配になりつつも、雨に打たれながら歩いていると…


無事着きました。

人がいなかったのはみんな車で来ているからでした(笑)

奈良クラブを県外から電車で見に来るという僕のような物好きもあまりいないようです。

隣の体育館でバスケの試合もあるようで車がたくさん停まっていました。


さあつきました、ならでんフィールド

なんと4月14,28日は学生招待デーのため学生証を見せればチケット無料!

学生らしき人が前よりも多くて活気がありました。

さあスタジアムに入ります。

橿陸より多少規模の大きなスタジアムなのでコンコースもあります。

階段を上がって…


おおぉ


スタジアムの後ろの丘の桜が満開で、スタジアムからお花見気分


緑のピッチと後ろの桜、青空が見えないのは惜しいですが、いい景色です。

サポーターの少し上段で席を取ります。


アップが終わり、選手入場の時になるとサポーターが動き出します。


この街から 今日の勝利で

世界を変える 未来がやってくる

オーオー奈良クラブ 奈良の勇者よ

迷わず進め 輝け古都の誇り胸に

『愛は勝つ』の替え歌の入場チャントに背中を押され選手が入場する。

Jリーグチェアマンの村井満さんのキックインセレモニーに、中村謙吾選手(あの中村選手ではありません)のJFL通算100試合出場記念セレモニーと試合前イベントが続き、13時ちょうど。

キックオフの笛が鳴ります。

奈良クラブは前回と同じく3-5-2挑みます。

藤井、遊馬の2トップがどちらもおさまる選手なので、ポストプレーから得点を演出してほしい。


しかし、前半は小雨でスリッピーなピッチで互いに多くのチャンスを創出できず。

奈良クラブはセットプレーからチャンスをむかえるも、得点にはつながらず。

対する流経大のほうも少ないチャンスを得点につなげることはできず。

何やら全体的に、天気と同じくじめっとした前半になり、0-0のまま折り返し。


後半に入る前にまたスタジアムの外を散策します。

現地観戦の楽しみの20%くらいはこの時間にあるかもしれません(笑)


いろいろ迷った挙句…

また唐揚げを買いました(笑)

祭りとかイベントで食べる唐揚げって何故かいつもよりおいしいですよね


さらにグッズ売り場のお兄さんに話しかけられ、グッズを物色。

林舞輝GMデザインのTシャツを衝動買いしてしまった…





いつ着るんだこれ…


後悔はしていません。



そんなこんなしているうちに、後半キックオフ

相変わらず微妙な雨が降る中、奈良クラブは19番藤井、9番遊馬の2トップや中盤の7番菅野、40番金久保が躍動し、連続してチャンスをむかえます。

しかし、決定機を生かせない。

このままじゃ前と同じ展開に…と思っていたところで

後半34分ディフェンダーのクリアミスでボールを失い、相手の10番に一人カウンターから失点。

二回目の観戦ですがこの間と同じ試合展開に…

奈良クラブは11番曽我部を投入し同点を狙うも決められずそのまま試合終了。

後半8本のシュートを放ちながらも、またも無得点に終わりました。

観戦した試合はどちらも0-1負け

早くも疫病神なんじゃないかと悲しい気持ちになりながら、帰路に…

つく前に、その日は林舞輝GMが試合の総括や戦術の解説をする、"Maiki Review"が一般公開されるということでそれを聞いてから帰ることに。

巨大作戦ボードとディスプレイまである豪華っぷり。

このボードはちょうどサッカーの一般的なフィールドの大きさの1/100(105㎝×68㎝)になるように特注したものらしい、すごいこだわりです。

無料一般公開ということもあり準備された椅子が満席になり、立ち見の方も多くいらっしゃいました。

この日のテーマは「オフェンスとディフェンス

内容に踏み込む記述は控えますが、とてもタダとは思えないような濃く、面白い内容で、林舞輝GMは本当にフットボールが好きなんだということが伝わってきました。


試合後杉山監督は

今年のJFLは全体がすごく詰まってます。順位もそんなに大きく開いていると思いませんから、まずあきらめずに続けていく。

とインタビューに答えました。

奈良クラブは1勝4敗勝ち点3で15位(16チーム)なんとか最下位は免れた形です。

首位ソニー仙台は3勝2分勝ち点11で奈良クラブとの差は8

この大きいような小さいような差を埋められるように、まずは次節の勝利で流れに乗ってほしいところです。


次節は2週間後、4月28日にならでんフィールドでヴェルスパ大分戦です。

ヴェルスパ大分は2勝1分2敗の9位です。

次こそホーム初得点、初勝ち点、初勝利を見たい。

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試合後、うまいもんでも食わないとやってられない!

ということで、高校の後輩を誘って近鉄富雄駅にある「アノラーメン製作所」というつけ麺屋さんに行ってきました。


メニューはカニとんこつつけ麺パイナップルつけ麺の2つのみ食べたことがありませんが、このカニとんこつがおいしくて、自分の中のラーメン・つけ麺ランキング1位の一品です。

奈良を訪れた人は是非食べてみてください。


今回の観戦は美しい桜においしいラーメンと楽しいこともありましたが、結果は負け。


次節は勝って、パイナップルつけ麺に挑戦してみたいと思います(笑)



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