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#059 全キャンパー必見!新発想の焚火台「KUBERU」の考え抜かれ方がハンパなかった

 【木村ヒデノリのTech Magic #059 】 密を避けるレジャーとしてソロキャンプが盛り上がっている。キャンプの醍醐味といえばやはり焚火だが、自然保護の観点から直火より焚火台が推奨されているのが現状だ。各社からさまざまな焚火台がリリースされているのはこうした背景によるものだが、TOKYO CRAFTSトウキョウクラフトの「KUBERUクベル」は、とりわけユニークなプロダクトに仕上がっている。斜め形状の本体は目を引くだけでなく、大きな薪も割らずに使える。文字通り「焚べる」という感覚で、燃焼効率も申し分なし。アウトドアに必携のソロキャンプアイテムを紹介したい。

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焚火台とは思えない前衛的な形状の「KUBERUクベル

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本体には薪がエアフローを妨げないような構造が採用されている

発売前から人気沸騰した画期的焚火台

 KUBERUをプロデュースするのは人気YouTuber「タナちゃんねる」の田中淳也氏。2012年に独自のブランドであるTOKYO CRAFTSトウキョウクラフトを始動し、第1弾として送り出したのがこの焚火台だ。Makuakeでクラウドファンディングとして先行販売されたKUBERUクベルは、目標金額である30万円を大幅に上回る1022万5885円を集め、斬新な焚火台として脚光を浴びると共に期待の大きさを証明した。

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プロデュースする田中淳也氏のYouTubeチャンネルは
登録者数20万人を超える人気キャンプ動画チャンネル

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1000万円を超える支援から注目度の高さがうかがえる

 焚火台といえば単純に平積みするような形状が多く、KUBERUクベルのように“斜めに平置きする”というタイプは存在しなかった。これはかなり斬新だと言える。実用性も考え抜かれており、効率よく火を保てるだけでなく調理にも向いているのがすごい。今までの焚火台では五徳を置くと薪の移動や追加がしづらかったし、火力調整も薪でしなければならない。こうしたデメリットを形状と設計で補いつつ、デザイン性も高めたKUBERUクベルだからこそ発売前から注目が集まったのではないだろうか。

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一般的に手に入る30~40cmの薪が
そのまま利用できるように配慮して設計されている

考え抜かれた形状で使い勝手は抜群

 事前の動画でも使いやすさは想像できていたが、実際に使うとさらに驚きがあった。例えば、底面に開けられた穴は絶妙な数と大きさに作られており、ほとんど灰を落とさないのに空気をしっかりと取り入れて燃焼効率を高めてくれる。これのおかげで大きな薪を使っても燃え尽きるまで火が消えず、片付け時の効率も非常に良かった。

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背面の穴にまで丁寧な配慮が感じられる

 また、特徴的な斜め構造は大きな薪も難なく追加することができ、五徳にも当たらない絶妙な間隔。通常の焚火台だと燃えている薪の上に太めの薪を追加すると酸欠状態になり、火が弱まったり燃焼しづらかったりという現象が起きる。しかし、KUBERUクベルの形状なら下から斜めに火が上がっているため、火が強い部分を塞ぐことなく置くことができる。この構造によって火の状況や置く位置などを考えなくても大きな薪を焚べて使うことができるのだ。下がメッシュになっているような焚火台でも大きな薪を使うときは注意しなければならないので、この燃焼効率の良さには本当に驚かされた。

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筆者が愛用していたメッシュタイプの焚火台は燃焼効率が良いものの、
ある程度細く割った薪でないと燃え残ってしまっていた

 さらにKUBERUクベルは焚火に火加減できる機能も備えている。これにも斜めの構造が貢献している。形状的に奥側に火の上部、手前側に火の下部が来るようになっているので、五徳を前後させるだけで簡単に火加減を調整できるのだ。五徳の間隔も自由に決められるので小さなケトルから鍋まで乗せられるし、足の独特な形状で、それなりに大きいものでもひっくり返ることなく置くことができる。薄く見える五徳自体も簡単には曲がらない剛性を持っているので安心して使え、好感が持てた。

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手前なら弱火、奥なら強火と火加減も自在

「焚火」としても優秀な形状で遠赤外線を届ける

 斜め形状のメリットはまだまだ終わらない。調理の他にも暖を取るという目的を持ち合わせる焚火だが、ここでも斜めの威力を発揮する。通常炭化した薪部分は半分ほど焚火台に隠されてしまう。このため暖を取るには効率が悪いが、KUBERUクベルは薪全体が自分の方に向くようになっている。したがって火だけでなく炭からの遠赤効果も期待できるのだ。筆者はこれまでいくつかの焚火台を使ってきたが、ここまでユーザー体験を考え抜いた設計のものはなく、TOKYO CRAFTSトウキョウクラフトのこだわりに舌を巻いた。

あえて挙げるデメリットは重さ、堅牢な作りの代償

 構造的に二つだけのパーツ(本体と脚部)で構成されているのも使い勝手が良い。セットアップも取り出して約1秒と早いし、雑に扱ってもひしゃげたりしない堅牢性も持ち合わせている。唯一筆者が気になったのは「重さ」だ。4kgという重さは登山やキャンプツーリングなど、ソロでフットワーク軽く移動するのには向いていないかもしれない。ただしKUBERUクベルにはそれを補って余りある機能性が備わっている。キャンプ地を決めた後のユーザー体験は抜群なので、そこはトレードオフで考えると良いと思う。

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本体底部に吸気用の隙間を残す立板が絶妙、
着火から大きい薪までのフローをストレスなく補助してくれる

 感染症下において、ワーケーションとしてのソロキャンプはかなり需要がある。常にリモートで働いているのだからそれが大自然の中だろうと問題ないだろう。昼は仕事、夜は焚火にあたる、というなんとも贅沢な生活が可能なのだから、こだわりの焚火台を導入して仕事もプライベートも充実させるのも選択肢の一つではないだろうか。

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