文化の違い

海外に住んでいると日本の文化との違いに気づかされることが多々あります。レディーファーストという文化もその中の一つです。

先日パートナーとの会話でレディーファーストの話題になったのでちょっと考えてみました。


僕はシドニーに住む様になってから、なんとか自然とドアを開けて女性に先に通ってもらうという行動ができる様になりした。年に一度くらい日本に帰るのですが、その行動をすると驚かれることがあります。『優しいのですね!』と。日本に住んでいたときにはレディーファーストの「レ」の字も知らない若造だったので、デートでカフェに入った時に女子をどっちに座らせた方がいいのか分からず、ソワソワもじもじしていたことは今だでも思い出します。


しかし、長いこと海外に住んでいますが、レディーファーストってどこまで必要なのでしょうか?女性は男性にどこまで求めているのでしょうか?そもそもレディーファーストって何なのでしょうか?

シドニーでは車のドアを先回りして開けてあげている光景を見ることがあります。レストランでは椅子を引いて座りやすい様に準備してあげていることもあります。中にはドアを開けてもらうまで待っている女性もいたりします。やりすぎな感も否めません。


「レディーファーストとは」

調べてみると、元々のレディーファーストの発祥は、現在で使われている意味合いとだいぶ違うのですね。色んな批判や考え方があるのも調べてみるとわかります。

レディーファースト(英: ladies first)とは、ヨーロッパ上流階級における淑女のマナー(女性が先に準備して男性を迎える、女性が先に済ませる、女性が先に退出し男性の会話に加わらない、など)を示した言葉である。時代が下ると、女性の優位性や優先権を示すなど、当初とは逆の意図で用いられることも多くなった。 本来は上流階級の淑女がとるべき行動やマナーを示す言葉であるが、しばしば紳士の取るべきマナーと混同される。





「海外に15年住んで思ったこと」


そもそも日本の文化で育ってきた僕は、15年シドニーにいてもエレベーターのドアを止めて女性を先に通すくらいしかできないレベルです。そもそも過剰なレディーファーストの行動が女性を本当に喜ばしているのかは疑問を持っているので現在定義されているレディーファーストのマナーをやるつもりはありません。


女性だからということではなく、普段から周りの人や一緒にいる相手に対しての敬意を持つことが僕たちには必要なんだと思います。レディーファーストというマナーではなく自然とできる「思いやりファースト」の人として大事な行動が世の中を素敵な空間にしていくことなのではないでしょうか。レディーファーストから良いところだけを学び、みんなで素敵な世界を作って行けたらいいですね!






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