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#2 授業で使う主軸「Apple TV」

 みなさん、こんにちは。初めましての方、はじめまして。
 公立小学校教員歴18年のヒデと申します。
 これまでにもAppleや教育のこと、またはそれ以外の雑多なことなどについてnoteで書き綴ってきました。
 今回は僕が小学校の先生としてどのようにAppleのデバイスを活用しているかについて、掘り下げ紹介の第二弾です。
 よければお付き合いください。


▶︎授業のユニバーサルデザイン化を求めて

 まず僕の授業作りの基本理念は「授業のユニバーサルデザイン化」です。
 さまざまな書籍を紐解くと「授業のユニバーサルデザイン化」についていろいろ詳しく書かれていますが、僕はだいぶ簡略化して、以下の三本柱を大切に授業を作っています。

①焦点化
 一単位時間の中で、「何を子ども達に教えたいか」「何をできるようにさせたいか」「何を理解させたいか」などを一つに絞る。あれもこれもと欲張らない。
②見える化
 「具体物を見せる」「物事の概念を画像や図形などで表現する」「思考の流れを黒板にしっかり残す」など、できるだけ視覚的にわかりやすくするようにする。
③共有化
 一単位時間の中で学んだことなどを全体で共有し、クラスみんなの知識とする。

筆者なりの考え。前任校の校内研修で追及していました。

 元々は発達障害のある子であっても、みんなと同じ教室で同じように学ぶことができるように、という特別支援の考えだったかと記憶しています。
 障害は周りの環境次第で障害となり得ない、と。

「障害」を取り除く

 例えば、特性上どうしても漢字を覚えることが難しい子がいたとします。
 その子が算数の時間に文章題にチャレンジするとき、本来であれば文章を理解して数学的に考えて解答を出せばよいだけのはずなのに、漢字が読めないことが障壁になって答えを求めることができない…。
 この場合「漢字」が障害になっているので、読み仮名をふるなどすればその障害は取り除かれます。
 いわゆる「合理的配慮」ですね。
 その結果「文章題を解く」という学習に「焦点化」することができるのです。

▶︎授業をユニバーサルデザイン化することで、どの子にも「わかる授業」を

 こういった「授業のユニバーサルデザイン化」の理念を持って授業をデザインすることで、いわゆる「低位の子」にとっても「わかる授業」を展開することができる、と考えています。

▶︎その中心に「Apple TV」

 では「見える化」をいかにして行うか。
 僕はその主軸に「Apple TV」を置いています。

Apple TVは単なるエンタメ機器ではない

 Apple TVをHDMIケーブルで大型モニターや電子黒板に繋ぎます。
 これでApple TVから画面へ出力する準備はできました。
 それだけで大丈夫です。
 Apple TVとAppleのデバイスは「AirPlay」という無線接続でつながり、瞬時にデバイスの画面をミラーリング、またはプレゼンテーション用画面が映し出されます。
 校内無線LANやWi-Fi、デザリング等は一切必要ないのです。←POINT!
 これでAppleのデバイスを活用した「見える化」は達成できます。

 僕はいつもApple TVを教室の電子黒板に繋ぎっぱなしにして、すぐに使えるようにしています。

▶︎まとめ

 以上のように、僕は

「授業のユニバーサルデザイン化」を達成するために、その主軸として「Apple TV」を活用しています。

 次回以降の投稿では、各デバイスをApple TVに繋いで何をどのように「見える化」「共有化」しているか、について述べていきたいと思います。

 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

▶︎ご紹介「iNote Cloud ver, 4.0」

 iPadをメインとしてiPhone、Macでも使えるデジタル教務手帳「iNote Cloud ver, 4.0」(今年度2023年度版)を配布しています。
 以下の記事内にリンクがありますので、もしよろしければご利用ください(無料)。
 現在2024年度版「iNote Cloud 5.0」も開発していますので、もしごダウンロードしていただいた方で、「ここをこうすればもっと良くなるよ」「こんなページが欲しい」などアドバイスがありましたらどうぞご遠慮なくご連絡ください。 


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