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即興芝居WS 20220825

【本日の内容】
◆演者2名で1時間の即興芝居を行なう為のワークショップ 中級編
◆回数(全15回):3/15回目
◆参加者:♂1 ♀3 計4名
◆宿題:2点
  1. 自身の過去を振り返り未だ解決していない問題を見つけ、向き合う
  2. 発端部 / 展開部 / 結末部 のざっくりとしたシナリオを考える


●まず、2の宿題から行なう。
参加者各々が考えてきたものを披露。それぞれの個性が出る。
「発端部」では形容詞+αで2名のキャラクターを創ってもらった。
(例:優しいヤクザ、ズボラな家政婦)
次の宿題として、
このキャラクターがなぜそうなったのかを考える。
例えば「優しいヤクザ」の場合…
まず、元々優しい人間がヤクザになったのか、それともヤクザが何かのきっかけで優しくなったのかを決める。次になぜそうなったのかを考える。考え方の方法は各々に任せる。
参考までに、「なぜ」を5回以上繰り返すと本質が見えてきやすい。
例) 優しいヤクザ → (なぜ?) → 元々優しい人がヤクザになった → (なぜ?) → ヤクザに組に入れと脅された → (なぜ?) ・・・
選択肢は無数にある。その時どれにするかを決める基準は「自分がワクワクするかどうか」である。こうして少しずつ構成の色も混ぜていく。即興芝居を行なう時にインプロを学ぶだけでは獲得できない要素がある気がする。

●続いて1の宿題。
参加者で輪を創り、「ここで話された内容は全て外部には出さない」と全員で約束し、任意の人が各々の過去を話す。
過去の自分の言動への後悔。自分の価値観。人との付き合い方など、普段目を背けて見ようとしない箇所にあえて目を向け、そして人前でそれを話す。
参加した人は皆泣きながら話してくれたが、泣かせる事が目的ではもちろん無い。
これから我々がやろうとしているのは、即興 "芝居" である。芝居である以上、人間の感情を扱う事は避けて通れない。
その時に上辺だけの感情ではなく自分の芯にある感情を使えるかどうかが肝になってくる。台本芝居の役者が必死こいてやっている事を我々も必死こいてやらなければならない。

●サイド・サイドコーチ
AとB(いずれも演者)2名が前に出て10分間ほどの芝居を行なう。
Cがそれを見て横から「もっと◯◯して」だとか「✖️✖️に反応して」だとかコーチングをしていく。
Cが、違和感はあるが具体的にどんな指示を出せばいいかわからない時はCの隣にそっと座っている長澤に尋ねる。
というもの。

前回のワークショップでは全員が同じ課題 (Point Of View) にぶち当たった。
そして今回も偶然、全員が同じ課題にぶち当たる事となった。それは
一瞬一瞬に反応するきめ細やかさである。
その場その瞬間に起きている全てを一つたりとも無駄にしない。
全てに反応し、それらを利用してCOREをクリエイトしていく。

中級クラスゆえに一人一人に求める能力が高くなっていっている。
このワークショップ後、彼ら彼女らがどんな芝居ができるか楽しみである。

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