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株式投資で大事な9つのこと



こんにちは、清家です。

最近、投資に関するニュースをよく目にするようになりました。

日経平均株価は4万円も視野に入り、S&P 500は5,000を超え、史上最高値を更新しました。

市場は今、絶頂に盛り上がっています。

下記図にあるように、日本とアメリカでは個人金融資産の運用方法が大きく異なることはよく聞く話であり、日本人は、現金で貯金する比率が高いことが特徴的です。

岡三証券:https://www.okasan.co.jp/service/navihybrid/okasan_column18.html 引用

国が推す新NISAの制度ができ、日本人にとっても株式投資がより身近になったと言えます。

個人の資産運用の可能性が広がることは、非常に喜ばしいことですが、投資を行うにあたり、いくつか注意しなければならないことがあります。

株式投資を行う上で忘れてはならないこと


日本で株式投資を行なっている人口は、約25%と言われています。証券口座を所有しているだけで、取引を行なっていない人も存在しているため、実際のアクティブユーザーはもっと少ないかも知れません。

新NISAなどをきっかけに新しく株式投資を始めた方も多くいますが、投資を行う上で、忘れてならないことがあります。

  1. 投資とはリスクを取ってリターン(利益)を得る行為である。

  2. 株価は上がり続けるとは限らない。

  3. 加熱して上がった相場はいつか下がる。

  4. 投資の目的やプランはしっかりと自分で考え、自分の軸を持つこと。

  5. 株価は暴落してから市場回復までに長年かかることもある。

  6. 暴落時は株価の下げ幅が大きくなる。

  7. 株式投資は必ず余剰資金で行うこと。

  8. 株式投資は生活費を稼ぐためのものではない。自分の資産を増やすためのものである。

  9. 常に最悪の状況を考える。

実際に過去のS&P 500のチャートを見てみましょう。

S&P 500 チャート

過去から現在までのチャートを長期で見ると、特にここ最近は大幅に上昇していることが分かります。

2024年2月21日現在、一部金融業界関係者は株価暴落やリセッションの警鐘を鳴らし始めていますが、市場はまだまだ春を謳歌している状態です。

投資の原則は、リスクを取って、リターン(利益)を得ることです。リスクを取ると言うのは、具体的には株価が今後下がるかも知れないという状況を理解し、その上で行動するということです。

人は調子がいいときには、状況が悪くなる予想をできるだけしないようになります。

「全体的にいい感じなので、悪くはならない。」と、楽観的になります。

しかし、上手くいっているときこそ、最悪の状況を考えなければなりません。

最悪の状況を考えることで、株価が暴落しても自分が失うものを把握していれば、不安は軽減され、状況に応じて対処することができます。

また、最悪の状況に備えるために、投資は常に余剰資金で行わなければなりません。

普段の生活に必要なお金を投資に使っている場合、株価が暴落すると、その影響は直接日常生活にまで及び、生活が逼迫することになります。

投資は生活費を稼ぐためにするものではありません。自分の持っている資産を増やすためにするのです。

市場低迷期と株価暴落時をチャートで見てみる


投資を始めるときには、もちろん、自分が取るリスクに対して、どれだけのリターンを得ることができるのかを一番に考えて行動を取ります。

私たちにとって、投資を行う上でのリスクとは①株価が成長しないこと②株価が暴落することです。

市場が持つリスクは過去の歴史から学ぶことができます。

次の図は、S&P 500の過去の低迷期を表したものになります。

S&P 500 過去の低迷期

上の図を見ると、株価が下がると回復するのに長い時間を要する可能性があること、そして株価が上がっても、時間が経つに連れて逆に下がってしまうこともあることが分かります。

「S&P 500はとりあえず買って持ち続けていれば大丈夫。」というのは、正解ではなく、各個人それぞれが目的を持って投資を行わなければなりません。

次の図は、S&P 500の過去の暴落相場を表したものになります。

S&P 500 暴落相場

上の図を見ると、過去に大きなイベントが発生したときに、株価がどれだけ下がったのかが一目で分かります。

市場が盛り上がり、上昇相場を期待することは悪いことではありませんが、常に最悪の状況を想定し、株価の暴落は起こり得るということを頭の中に入れて置かなければなりません。

必ずリスクヘッジする


株価が下がることを想定して、リスクヘッジ(損失を回避)する方法はあります。

アセットアロケーション(資産配分)を行い、金融資産の内、現金比率を増やしたり、金や債権の購入、上級者になれば、信用取引、先物、オプション取引という選択肢も取れます。

気をつけなければならないのは、自分の頭で理解していないのに、他の人が言っていたから、SNSやテレビで聞いたからと、流れに任せて行動することだけは避けなければなりません。

大事なことは、自分はどのようなリスクの状況下にあり、株価が暴落したときに、どれだけの損失をこうむる可能性があるのかをしっかりと把握することになります。

例えば、株価が50%暴落したとしても、そのときを想定して既に行動を起こしていれば、動揺することもありませんし、もともとあったプラン通りに対処することができます。

投資は一生続けるもの


投資を行う際には、自分の頭で考え、全ての責任を自分で取らなければなりません。

投資とは資産を増やすことが目的であることが分かれば、資産運用の一環として一生続けるものであるということも理解できるはずです。

一生続けるということは、勉強していかなければなりません。特に、為替、株価、金利の関係を知ることで、俯瞰して市場を見ることができるようになりますので、自分の知識をレベルアップし続けることが大事になります。

株価の暴落はピンチであると同時に、チャンスでもあります。

有名な投資家たちは、いつも市場が暴落したときに大きなリターンを得ています。その暴落はもうすぐ来ると言われています。

大きなチャンスを見つけたい。多くの人が考えることですが、そのためには、チャンスが来たら逃さないように準備しなければなりません。

これが、市場を常に観察し、勉強し続けなければならないということに繋がります。

この記事が、読者の皆様の参考に少しでもなりましたら幸いです。

私が好きな実話を基にした映画を紹介して、最後を締めくくりたいと思います。

マネー・ショート

最後までお読みいただきありがとうございます。

清家 秀俊

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