そんざい
神と神の闘いの現場に、いつも鏡があったように、
僕が目覚める場所には、いつも喪があった、
なぜなら喪が必ず頓挫するような
装置を仕掛けていたからにほかならない。
そんざい、って言ったって、
そんなのことばだけのことなのだから
たいしたことではないのだ、っていうことは、君も
知っていた。鏡は見ているようで見ていない、
鏡の裏面に目があるんだ。だから鏡はこっちを見ている
みたいにみえて、向こうを見ている。
悼むことをやめ、ともにあらねばならない。
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