見出し画像

「知ってる」と言える知識の量と 「知らない」と言える心の大きさ

「知ってる」と言える知識の量と、「知らない」と言える心の大きさ、
どっちをふくらませるほうが幸せになれる?

知らないことなのに知っているフリをすると、しだいに疲れてくる。
知ったかぶりして、自分を大きく見せなくても、
あなたはもとから大きな存在。
大きな器の持ち主なのです。

     ***

 もしもあなたが、知らないことを「知らない」と言えなくて、つい知ったかぶりをしてしまう癖を直したいと思ったら……

      *

 知ったかぶりをしてしまうのは、人から「こんなことも知らないのか」と笑われたり、バカにされたくないと思うからではないでしょうか。
 素直に「何それ?」と聞けないのは、「恥をかきたくない」という見栄がどこかにあるのかもしれません。

 私たちはみんな、“知識の量”を評価される環境の下で育ちました。
 その弊害として、身近に「自分には“知識以外のすばらしいもの”がある」ということを教えてくれる人がいないと、自分の価値をちゃんと評価できなくなってしまうのです。
 そして、「知識のない人間は、知識のある人間より低俗」と思い込んで大人になっていくんですね。

 あなたの価値は、どれくらいモノを知っているかで決まるのではありません。
 他の人から愛されるか、認められるか、尊敬されるかは、その人の心の大きさ、つまり人間力で決まるのです。
 
 みんなが知っていることも「知らないから教えて」と正直に言える度量がそう。
 もしも、そんなあなたを小バカにする人がいたら、他人と張り合ってささやかな満足を得ようとする、それだけの人間。

 だから、あなたがいちいち気に留めることはありません。
 あなたは、知識では計り知れない“知恵”と“魅力”にあふれた存在なのですから。

 “知恵”と“魅力” この2つを遺憾なく発揮していけば、必ず心豊かに生きられるようになりますよ。
 これからは、体面や人の反応やちっちゃなことにこだわらず、ドンとかまえて大きなや人間力、度量を養いましょう。

       ★ 著書『ひとりで抱えこまないで』(幻冬舎)一部修正★

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?