ひがし

2024年3月26日スタート。 東京都在住。 思いつくままに書いてみます。 Jazzと…

ひがし

2024年3月26日スタート。 東京都在住。 思いつくままに書いてみます。 Jazzとコーヒーが好きです。

最近の記事

連休明けの気持ち

長い連休明けの最初の平日の気持ちを代弁するかのような、今日の東京の空。灰色の雲が天を覆い、とはいえ、明確に雨が降るわけでもなく、重たい気持ちのまま、普段通り何事もなかったかのように働かなければならない、そんな一日だった。 次の祝日は、7月15日の海の日。まだ2か月も先になる。よく新入社員がなりがちだという病があるが、いい大人でも、そんな気分になる人は多いに違いない。 そう考えれば、一人で悩まず、多くの人がそうなんだと、くよくよしない事も大事かもしれない。 長い目で見れば、

    • 猫の道

      じゃ、いつもの通り、キディランドの前集合で。 新卒で入った会社、入社2年目くらいの頃。 同期の男女5〜6人で集まる定期的な飲み会があった。 そして、飲みに行く店も決まって同じ店だった。 初めて行った時は、本当に店はここにあるのか、そう思うほど目立たない店だった。 全員が集まり、キディランドを出発し、少し表参道方面に歩く。 右手すぐに階段があり、それを降りた数段低く暗い道を渋谷方面に歩く。 二つ目の四辻に八百屋があり、八百屋の中にある階段を地下に降りる。 そこがいつもの飲み

      • 絵本の美

        先週の日経新聞に、書店のない自治体が482市町村となり、全市町村の約4分の1になったと報じられていた。それだけ紙の書籍が売れない状況でもあると言える。 一方、絵本の売上は増加している。少子化かつ読書離れにもかかわらずである。様々な理由はあるだろうが、一般の書籍と違い、絵というビジュアルの効果が大きいのも理由の一つだろうと思う。 私自身も、コレクターではないが絵本を集めている。理由は、やはり絵の美しさにある。書棚に並べれば、背表紙だけでも見映えがし、表紙を前に向ければ、それ

        • 青に薔薇

          高気圧が関東上空を覆い、何色たりともその色を他に譲ることのないほど、空は真っ青に染め渡っていた。空はなぜ青いのか、と同時に、青以外あり得ないとも思う。 終点の駅を降り、改札を抜け、しばらくエスカレーターのつづら折りが続く。最後のエスカレーターを降りると、高台の公園が視界に広がる。アメリカ山公園と名付いた立体都市公園を抜け、右手に外人墓地を見ながら道を歩き、5分ほど歩くと、港の見える丘公園に着く。 この時期、色とりどりの薔薇が満開だ。 空の青をキャンバスに、深紅、オレンジ、

        連休明けの気持ち

          静かなるゴールデンウィーク

          吾輩はねこまなり。名はいまだ無し。 いづこに生れしやほうとはかりのつかぬ。すべて薄暗きじめじめせるにねうねう泣ける事ばかり覚悟せり。吾輩はここに始め人といふものを見き。 都電荒川線、都電雑司ヶ谷駅を降りた。 真っ青な空に、広がる緑。 その風景の奥に高層ビルがそびえ、目の前にはグレーの墓地が整然と並び続ける。 ゴールデンウィークとは無縁の静けさが包む雑司ヶ谷霊園。 都内の人混みを避けるべく結果、ここに辿り着いた。 自動販売機で冷たいブラックコーヒーを買い、誰も座っていない

          静かなるゴールデンウィーク

          犬のうんてんしゅさん

          「この電車は、ワンマン運転ですので・・・」 昼過ぎ、電車の車内。 近くにいた、四、五才位の男の子とそのお母さん。 「ママぁ、ワンワンうんてんってなぁに?」 (・・・ワンワンかぁ。そう聞こえるのかぁ) 「ワンワン運転?・・・あぁ、それはね、この電車・・・、犬が運転してるのよ」 (おいっ!?) 「へーぇぇ。ワンちゃんがうんてんしてんだぁ」 (違うぞー) 「そうよ。ワンワンって言いながら運転してるからワンワン運転なのよ」 (おーい) 「みてみたいなぁ」 (だから、違うって

          犬のうんてんしゅさん

          願い

          今日の東京の最高気温は、21.2度。 加えて雨が降っていたため、体感温度的にはもっと低かった。 季節を考えれば、寒い方である。 しかし、このぐらいの気温が、自分自身としては丁度いいくらいだ。 とにかく暑さが苦手。 何度も、夏は稚内地方で過ごすことを考えた。 ところがやはり色々難しい。 よく、冬は沖縄、夏は北海道と、暮らす拠点を季節に応じて変える人がいるが、非常にうらやましい。 どうすればできるのか、ご教示願いたいものだと切実に願いながら、まずは明日が晴れることを願い、以上

          ランデヴー

          近所に黒い野良猫がいる。 決まって近くのパーキングに寝そべっている。 野良猫なのだが人懐こく、声をかけると、一鳴きし、足元に身体をこすりつけてくる。 少し歩くか? 言葉が解るわけもないのだろうが、また一鳴きし、後ろをついてくる。 ただ、ある程度歩くと、縄張りなのだろうか、ある一線で止まってしまう。 じゃあまたな。 声をかけ、さらに真っ直ぐ進む。 一鳴きし来た道を戻っていく。 不定期な1分程度のランデヴー。 パーキングにいない日は、淋しさの風が吹く。

          ランデヴー

          時として人は、自分を見失う。 自分のことを一番知っているのは自分であるにもかかわらず。 古来より鏡は、日常的な道具としてより、祭祀の道具として用いられた。鏡の向こうの世界は、一見、今いる我々の世界と同じものでありながら、すべてが対称的世界であり、今いる世界とは異質な「向こう側」の世界であると、宗教上捉えることが多かった。合わせ鏡をすると、無数の世界が鏡の中に広がる。その世界に、神秘的なものすら覚えた。 鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰? 白雪姫の話にでてくるシーン。 さも

          断捨離

          この連休中の目標は「物を捨てる」、つまり断捨離だ。 一応、事前に計画し段取りを決め、ある程度の時間配分を取り、二日かけてやる予定だった。 しかし、全く終わらない。原因は、捨てる捨てないの判断に時間がかかったこと、思ったより物量が多かったこと、梱包など捨てるための作業が大変だったこと、捨てた後の修復作業を見込んでいなかったこと、が主だ。 なにせ大掛かりな断捨離は初めてのことで、まさかこんなに大変だとは思ってもいなかった。 考えてみれば、人間、食べて何もしなければ、勝手に体

          歌う

          只今、絶賛カラオケ中。 「リレキ」縛りで歌うのは、かなり難しい。 さて、次行こうか。

          親孝行あるいは親不孝

          小学生低学年の頃だったか、母親に連れられデパートに行った。 ところが、母親の買い物に付き合うのがイヤで、一人で別の売り場をウロウロしていた。その内、母親とはぐれてしまった。それでも探すのが面倒で、一人で歩いて家に帰った。 家には誰もおらず、鍵がかかって入れない。仕方がないので、家の前で待っていた。しばらくすると母親が家に戻り、私を見つけるなり、こっぴどく叱った。勝手に一人で動くな、と。 しかし、デパートに行くたび、また一人で帰ることが度々あった。 母親も叱るのをあきらめ、

          親孝行あるいは親不孝

          続けること

          昨日の段階で、確か30回連続投稿。 いまだ何のためにやっているのか、わからないまま続けている。 以前、筋トレにハマっていた時のこと。 これも定期的にやっていたが、初めの頃は何も変わらない。 本当に成果が出るのか不安だった。 ただ、半年もすると、如実に成果が出始める。 体重、体脂肪率、見た目、全てが変わってくる。 このnoteも、きっと同じ成果が出ると信じて、しばらく続けてみる。

          続けること

          病は気から

          幸いなことに、花粉症に縁がない。 辛そうにしている人を見るたび、自分の身体に感謝している。 とはいえ、よく、身体の閾値を超えると発症するとの記事を見かけるので、気をつけねばならない一方、気をつけようもない。 天のみぞ知る、というところか。 先週末あたりから、水のような鼻水が出、喉の違和感を感じるようになった。他に変わったところはない。 風邪かなと思い、葛根湯を飲んで過ごした。ところが、一向におさまる気配がなく、相変わらず鼻水と喉の不調が続いた。 これはいよいよ花粉症かと覚悟

          病は気から

          はし

          「はし」 これだけでは、いくら日本人といえども、何を意味するのかわからない。 「はしのはしをはしを持ってはしる」 有名な文だが、これだとおおよその人は、正しく「はし」の意味を理解することができる。 「橋の端を箸を持って走る」 となる。 不思議なもので、日本人は、微妙なアクセントの違いを無意識に身に付けた上で理解している。 先日、店名に「橋」が付く和食店に行った。 その時出された極細の「箸」の使い勝手の良さに、家でも使ってみようと、銀座にある「夏野」という箸の専門店を訪れた

          ランチ時

          どうしても受け付けないこと。 昼時、ゆっくり本を読みがてらランチをしたいため、喫茶店に入った。 よくある、メイン+コーヒーのメニュー。 40年前初版の片岡義男の角川文庫。今はなき赤い背表紙の文庫本だ。 現代にはない、背景と男女の格好良さが光っている文体。 このような時代が再び来るのだろうか、ある種の憧憬を感じながら読んでいた。 私より若干後に、隣のテーブルに座った男性。 やはり、メイン+コーヒー。 ところが、左手にスマホを持ったまま右手のフォークでスパゲッティをズルズル吸