未来9月号、届きました。

今月は8首掲載していただきました。
ありがとうございます。

冒険して作った歌も掲載してもらえてうれしいです。。。

すこしずつ麻酔が効いてゆく午後のくちびるうまく好きといえない

透明なゼリーのなかに差し込んだスプーンがいま本音にふれる

すこしずつ麻酔が切れていく夜に歯ぐきのにぶい痛みはわたし

抜歯後の痛みのように慣れていくはずだったのにまだ泣いている

人参をぶらさげられて走り出すみたいに電車に乗ってしまった

人参の漢字は人妻に似てるねえさみしいとみんなゆがむね

受話器越しの声はうつくしい麻薬、きっと今夜もまたねむれない

ロキソニンでおさまるほどの痛みならいいのにあなたは乱暴に抱く