見出し画像

作家の東田直樹です。新刊「自閉症が30歳の僕に教えてくれたこと」8月10日発売です!

こんにちは、作家の東田直樹です。

僕の単行本新刊「自閉症が30歳の僕に教えてくれたこと」が、8月10日にKADOKAWAから発売されます。

大反響のツイート投稿を再編集。日常の中で感じていることや明日を生きるための言葉の他、noteのコラムや詩も加えて書籍化しました。

タイトルは「自閉症が30歳の僕に教えてくれたこと」です。
表紙、イラストは
おおはしたくまさん(ohashitakuma.com)
装丁は
アルビレオさん(albireo.co.jp)
が担当してくださいました。

とても素敵な本に仕上げてくださっています。
ぜひ、手にとっていただければ嬉しいです。

一般的に30歳になったと聞くと、「もう大人だね」と誰もが思うに違いありません。僕も小さい頃、30歳は立派な大人だというイメージでした。

でも、自分がいざ30歳になってみると、子どもの時からそれほど変わっていないような気がします。
考えてみれば、昨日の自分と今日の自分は、あまり大きな違いがないからかもしれません。

けれど、自分では気づかなくても、1ヶ月、1年、10年と月日が流れていくにつれ、身も心も少しずつ変わっているのです。
日々の積み重ねで今日という日があるからです。


過去から現在へ。
いろいろな出来事を通して、そのたびに自分という人間が新たに上書き保存されているわけではないと思います。
すべての経験は自分の中に蓄えられ、僕という人間が、今ここにいる
のです。
無駄なことなど、ひとつもありません。

僕の30年は、自閉症者としての30年でもあります。
自閉症者は共通する特性をもっていても、ひとりひとり症状は違います。どのような困難を抱えているのか、人それぞれでしょう。でも、自分らしく生きたいという願いは、みんな同じだと思います。


僕が見て聞いて感じている世界は、僕だけのものかもしれませんが、自閉症者で僕と同じような感覚や悩みを持っている人もいるはずです。

なぜ、そんなことをするのか、何に困っているのか、自分の気持ちを言葉で説明することは大変です。
僕の文章が、少しでも誰かの役に立つのであれば嬉しいです。

相手を理解しようとし、寄り添ってくれる人のおかげで
気持ちが救われたこと
がありませんか。
ひとりではないと思えたとき人は強くなれるのではないでしょうか。

自閉症者が自閉症の特性を持って生まれたことは、誰のせいでもないのです。どうか、人と違うことを恐れないでください。
僕の言葉が、今日を生き抜こうと頑張っているあなたに届きますように。

新刊「自閉症が30歳の僕に教えてくれたこと」
読んでいただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?