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違う世界も見てみると何かあるかも

3年前に私は医療職を離れた。
階段から落ちて肩を怪我したことや、他にも理由はあるけれど離れた。

15年間医療の現場にいて、最後の3年はとにかくフットケアにのめり込んだ。
人の足を見るのが大好きだ。
担当した患者さんのリハビリで、信頼関係ができると言うセリフがあった。
「足、見てもいいですか」が私のプロポーズで
「いいよ」と言われ時には、「Yes!」と小躍りしていたほど。

人に足を見せるのは結構勇気がいる行為なんです。
わんこがへそ天、仰向けのポーズをとると心を許していると言う。同じくらい、足を特に日本人は見せたがらない。

でも。いいよと言ってくれたので、ありがたく
靴下をいそいそと脱がせて、足に触れる。
爪の色形や足の土踏まず、足指の変形を観察して、
ずっと頑張って歩いてきたんだね、っていたわりながら爪や足の裏をきれいにする。これが至極楽しかった。汚れた足や爪が分厚くなっているほど、おお〜やっと会えましたね!と腕まくりした。

ただ、医療の現場を離れてしまうと、当然、足など見させてくれない。
足、見せてくれなんて言ったら、変態や。

もう足のことは諦めないとなと思った。それでも、足を見させてもらいながら、ライターもできる道はないかと探していたけど、うまくいかなくて。
せめて足の勉強だけでもと、いまだに足の専門学会、足のケアに関わる医師や看護師など専門職が集まって最新情報や経験を発表する学会に参加している。

つい最近、学会も終わり、ふと思った。
学会にライター職で参加してるのなんてどう考えても1人だよな……と。

おりしも学会の中で
「誰でも書ける!論文の書き方」がテーマの発表もあったり
SNSをやってみたいけど、手が回らない、苦手なのよと言っている先生もいて
商品を売りたいけど、薬機法が難しくてと言う意見もあった。

これは、異業種のところに行ってみるものだな、ブルーなオーシャンに見えた。もちろんブルーなだけに切り込んでいくのは難しいのだろうけど。

同業の方がたくさんいるところだと
「自分がライターとして、いなくても……」と思う人がいるかもしれません。

その時は、全く違う分野のところ、好きなものでも
関心を持ったものでもいいし
別の世界を覗いてみると意外なヒントがもらえるかもしれません。 #9




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