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保険会社は募集人さんにこう動いてもらうべきなんじゃない?というお話。

いまさらですがONE PIECEってやっぱり面白い(=すごい)ですよね。Higashiyamaです。
世はまさに大GW時代ですが、前回の続きです。

生命保険とがん保険に加入している某来店型の保険代理店からフォローアップコールを受けて、がん保険の乗り換え契約をしましたよというのが前回のお話でした。その申込手続きを顧客として直に体験して、これはもったいないんじゃないかなと感じたところがあったので、そのことについて書いてみたいと思います。

もったいないと感じたのは、契約者マイページの設定について。
申込手続き時の募集人さんの様子からすると、契約者が保険会社のマイページ登録するかどうかは、募集人さんにとってはどっちでもよいのだろうと感じました。申込時のメールアドレス入力も任意だし。でもこれって、保険会社にとっては大きな損失なんじゃないかと感じたんですよね。私は後からマイページの設定をするのも面倒なので、申込時に任意のメールアドレスも入力しました。恐らく保険会社からすると、ありがたい新規契約者です。郵送物じゃなくて、マイページやメールで接点を作るチャンスができるので

で私は任意のメールアドレス入力に応えたわけですが、入力有無で手続きが分岐することもなく、あとは契約申込の手続きだけが淡々と進みました。マイページに関する説明やお薦めなんて一切なしです。で、手続き終わって帰ろうかと店を出て、スマホを見ると保険会社からのマイページ仮登録的なメールを受信していることに気づいたんですよ。申込手続き直後に、ちゃんと保険会社から自動返信があったみたいです。でも歩き始めた私はわざわざそのメールを開かなかったですし、自宅に戻ってもさあ開こうかとはならなかったんですよ。
どうなんですかね、これ。こんな私はマジョリティなのか、マイノリティなのか。わざわざあとからメール開いて最後までマイページ登録完了してくれる人って、どんだけいるのかなと思うのです。ついでに、どんな人たちなんだろうと思います。

ということで私、保険会社の視点で表現するならば、契約申込時にマイページ登録のためのメールアドレスを取得できたにも関わらず、マイページ登録手続きを完了してもらえなかった契約者、ということになるわけですが、これもう少しなんとかすることできるんじゃないのと思うのです。

思い出したのは中国平安保険。中国の大手生命保険会社です。生命保険に限らず関連事業を幅広く展開しているのですが、その辺は割愛します。この平安保険の募集人さんは生命保険を売らないと聞いたことがあります。じゃあ何してるのかというと、見込み顧客にアプリの登録をさせて、使い方を親切丁寧に教えるんだそう。で、これがまた便利なアプリだから結果的に継続して使ってもらえてるんでしょうが、アプリユーザーが結果的に保険に加入してくれるようになるという寸法です。実際、新規契約者の3割はアプリユーザーなのだとか。驚異的ですよね。
アプリの凄さはいったん置いとて、平安保険の募集人さんにさせる仕事が、アプリの登録だってところが、今回のポイントかなと。つまり、代理店の募集人さんにも、マイページ登録の完了と使い方をレクチャーするところまでをしっかりやってもらうようにしてはどうか?ということです。もっと踏み込むと、代理店を評価する指標については工夫の余地があるんじゃないの?ということ

保険会社は新規契約者の獲得のための施策だけでなく、既存の契約者への価値提供のための施策を増やすようになりました。でも、施策をお届けするための接点を持つところまだまだ躓いているどんだけ良い施策を準備しても、それがしっかり契約者に伝わらないと意味はない。保険会社にはもうちょっとがんばってほしいかな。

それにしても、自分で体験するってほんとに大事。体験してはじめて気づけることって、やっぱりあるんだわ。はやりの身体性ってやつかしら。

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