映画感想:アンテベラム
あの、、ですね。
皆さんは
南北戦争ってご存じですか。
いやいや流石に義務教育で習ってるがな、馬鹿にするのも大概にSAY!!
ってなりますよね、ごめんなさい。
これはただの前振りなんでね、そんなに気を悪くしないでくださいよ。なんてったって、今日の映画感想は
タイトルであるアンテベラム(Antebellum)は
って意味なんすよ、まんま南北戦争ですね。
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※ネタバレ含みます
事前知識入れない方が絶対に楽しめます
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過去と現在を行き来する、二重構造??
南北戦争が土台なんで、超・超・超、人種差別の表現があります。
むしろ人種差別しかないっす、ほぼ。
っというのが、「ゲット・アウト」「アス」のプロデューサーが携わった作品だそうで、、そりゃそうなるわな。
物語は綿花農場からはじまり、唐突に現代へシフトします。
社会学者ヴェロニカの生活はとても豊かで、つい先ほどまで見せられていた綿花農場の悲惨さとの高低差で耳キーンなります。マジで耳キーンなります。っていうのか唐突すぎて「え、どうゆうこと」と、シャーマンキングの最終回を読んだ時の感覚に陥ります。
そして進んでいくヴェロニカの生活。
こっからさっきの綿花農場へどう繋がるの?
前前前世の記憶か?
ご先祖さまのお話なのか?
と
想像を巡らせながら観ていると
ヴェロニカの住む現代アメリカでも、ところどころに差別描写が出てくる訳ですよ。あー、知ってはいたけど清算されてる訳ないよねぇと、、過去と現代を比較しながらも、「結局は差別の連鎖って無くならないんだあ!!」みたいな話なのかな?って思っていたら
ちゃぶ台返しですよ。
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絵が綺麗なのよ、絵が
綿花農場の絵は、とにかく綺麗なんですよ。
黒人の肌の色を過度に強調させるかのように明るくて、なんつーか白いんですよ。ミッドサマーの白夜みたいで。
現代とは異なるんだよと、認識させるようにわざとらしく絵が綺麗なんですよね。前世とか先祖とか、ミスリードさせるための演出なんでしょうね。奴隷同士の会話を禁止しているのも、自然にこの偽りの世界を成立させるため。
とにかくこの映画はこのちゃぶ台返しに全力投資した作品っす。
人種差別や南北戦争というデリケートかつヘビーなテーマすら、盛大なちゃぶ台返しの為の材料でしかなかったんだなぁって思い知らされます。
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思い返せばツッコミどころは多いよね
シャマラン作品の「ヴィレッジ」みたいなオチっすよね。昔の話と見せかけて、あるはずのない現代のモノがポロリ。
スマホってのもいいですよね、近代社会の象徴じゃないですか。
ただまぁー
ちゃぶ台返しの為の入念な仕立て、仕立てで、途中少し退屈でしたかね。あとやっぱツッコミどころがチラつきますね。
南北戦争の再現公園で、奴隷制度を再現する白人たちは身分のある人たちばかりだろうに、あまりにも暇しすぎてませんか?あいつら仕事とか、家庭とかどうなってんの?
四六時中、奴隷の監視して、スマホも開いちゃダメって、
Twitter気にならんの?
まとめサイト見ないの?
ってか有事に備えて現代の武装しておけよ。どこまでも徹底的にロールプレイしてんだよ、おまんらお馬鹿かい。
慢心しすぎだろい。
ってかあれだけ多くの人が誘拐されて明るみにならないってのもさーすがに。
とか言うのは野暮だよね!!!!!!!
ゴメソ!!!!!!!!!
オススメです。
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