1・退院

2021年12月11日は土曜日、
天気は晴れ。

自宅からレンタカーで病院に向かった
母と弟が立ち会いして晴れて退院した父が
最初に向かったのが、
上野恩賜公園。

ベッドから見える上野の空を見上げながら

「退院したら上野恩賜公園を歩きたい！」

という念願が遂に叶った。

弟から送られてきた画像に映る父の顔は
痩せ痩けてはいたものの、

天を仰ぎ、陽の光を一身に浴びている
どこか神々しくすらある表情が印象的だった。

2・初めての外食

食事制限が続いた入院生活、
退院後のもう一つの楽しみは外食。

こちらは写真がなかったけれど
ラーメンを食べたらしい。

「美味しそうだったから思わず入った」　
というそのラーメン屋、今度教えてね。
というか、なぜタイラーメンだったw
そのセレクトで良かったの？

3・お節作りとウォーキング

12月30日は妻と父母と一緒に
お節を作ろうという企画。

下道で1時間弱でで到着することが分かり、
7:20には実家に到着。

僕の自宅に向かう運転席へ
手渡してくれたおにぎりは母の手作り。

しばらくぶりに食べる母のおにぎりには
もう少し塩気が欲しかった。
別の家庭を持って生活すると
味の記憶も上書きされていくのかな。

自宅に到着して買い物が済んだあとは
妻と母に調理を任せて
父を連れ出しウォーキングに。

以前から紹介したかった水辺の景色を
やっと紹介できた。

時間がなかったこともあったけれど
「そろそろ折り返そう」
という父の体力は相当落ちていた。

４・念願のアサヒスーパードライ

夕飯は、
退院したら食べたいメニューのひとつ
「餃子」
を家族みんなで手作り。

100枚買った餃子の皮は
大人4人と小学生1人でキレイに完食。

餃子といえば、そうビール。

はじめてお病院に見舞いに行った日に

「あー、ビール飲みたい！」

とため息とともに吐き出した
父の言葉。

それを聞いて決めた

「次にビールを飲むのは
　父が退院した時だ」

が叶う瞬間がやって来た。

「乾杯🍻」

冷やした「うすはり」グラスに注いだ
冷やしたアサヒスーパードライ。

父にとっては、
きっと記憶に残る一杯だったに違いない。

うすはりは本当におススメ。

５・通院での抗がん剤治療

退院はしたものの、
もちろん完治したわけではない。

現在は上半身に帯状疱疹ができ、
痛くて動けない日が続く。

週一回の診察と抗がん剤投与治療は続く。
支える家族も気合いを入れ直している。

むしろここからが正念場、
まずは帯状疱疹
そして浮腫み

克服までの記録は続く。