見出し画像

20220406対中日2回戦

高梨投手好投の原因

ローテーションの6番手として開幕ローテーション入りした高梨投手
開幕3戦目に6回無失点で抑えて勝利投手になると、次の登板は雨天中止となり、スライドしての登板となったこの日も6回1失点で勝利投手となり、チームで唯一の2勝投手となった。
高梨投手は昨年までは好投するものの肝心なところで被弾を浴びていた印象だった。昨年のHR/9は1.60と1試合完投すれば、1.6本のホームランを打たれている計算になる。ところが、今シーズンは12イニングを投げているが、未だに被弾は0である。

高梨投手の投球成績を細かく昨年と比較してみると

ゴロボール率:42.1%→43.8%
フライボール率:48.9%→46.9%

とそれほど大きな差は出ていない。
しかし、打球の強さで比較してみると

Soft:20.6%→28.1%
Mid:42.3%→46.9%
Hard:37.0%→25.0%

とかなり強打されている比率が下がっていることが分かる。

では、投球内容はどのように変わっているのだろう。
球種別でみていくと

スライダー比率:7.0%→11.7%

と伸びているのが特徴的である。
その分、カットやスプリットの比率が下がっているのである。
高梨投手が投げた試合はいずれも松本選手がマスクを被っていることから、このあたりも好投を続ける理由はありそうである。
中村選手が復帰しても、高梨投手の登板の日は松本選手にマスクを被り続けて欲しいものである。

秘めた長打力を誇る松本直樹

好投の高梨投手を勝利に導いたのは女房役の松本選手の一発だった。
実に3年ぶりのプロ入り第2号ホームランが値千金の決勝弾となったのだ。

画像1

松本選手、昨年は一軍での出場はなく、登録も一度もなかった。
だが、二軍では捕手としては内山壮真選手に次ぐ43試合でマスクを被るほか、一塁手としても試合に出場していた。
そのファームで昨年4本のホームランを放ち、ホームラン率は2.6%となっている。
この2.6%は今注目されている長岡選手(2.5%)を上回るホームラン率なのである。
長打率も.500を記録し、100打席以上たっている打者の中ではチームで西田選手に次ぐ2番目の成績となっている。

松本選手のホームランは意外に思えたが、松本選手自身や首脳陣からすれば、案外予想通りの結果だったのかもしれない。

1球で仕留める究極のワンポイント投手

7回に石山投手の作った二死満塁のピンチでマウンドに上がったのは左腕の田口投手だった。対する打者は左の岡林選手。
投じたスライダーは外角低めにいき、打球はオスナ選手の元へ。オスナ選手が好捕し、1球でピンチを救った。

4/2のDeNA戦でも6回に高橋投手が一死一二塁のピンチを招くとマウンドに田口投手が上がり、対する関根選手を1球で併殺に打ち取った。
この日も投じたのはスライダーだった。

スライダーを左打者の外角低めへきちんとコントロールできるからこそできる芸当で、今後も1球でとは言わないまでもピンチの時には頼りになる投手になることには違いないだろう。

何とかバッテリーの活躍で逃げ切ったものの、失策や貧打などで野手が足を引っ張っていたのは間違いない。
村上選手がフルイニング出場にこだわる気持ちもわかるが、それならもう少し守備をどうにかしていかないと、勝てる試合を落とすことが今後増えてくるだろう。このままでは西浦選手がベンチに入っているのだから、守備固めで入れるなどのこともかんがえていかなくてはならないだろう。

画像2

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?