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元作詞家の「オヤジになって尚更にイイなぁ…って思う曲 最終回」

♬ あの素晴しい愛をもう一度

ザ・フォーク・クルセダーズ

 日本のフォーク・ミュージックを代表するそのシンボル的当楽曲は、1971年に作詞・北山修、作曲・加藤和彦を中心とした “ザ・フォーク・クルセダーズ” により発表されました。

1971年 キャピトル / 東芝音楽工業

長く長く唄い継がれるこの楽曲、若者も含め日本人ならば何方でもご存知かと思います。以下は制作エピソードの引用です。私もこれを機に初めて知りました。

もともとはシモンズのデビュー曲として用意され、作曲を依頼された加藤・北山コンビが、加藤が作曲に1日、北山が作詞に1日で作り上げたという。加藤は北山から送られてきた歌詞を見て北山に電話をし「最高だよ最高」とはしゃいだと、北山が加藤の追悼文に記している。結局、シモンズには別の曲(「恋人もいないのに」)が用意され、この楽曲は加藤と北山で歌うことになった。以上の経緯は、2010年7月31日のトークショーで北山が語っている。
Wikipediaより引用

 昨今ではどうでしょう? 我々の学生時代、特に私の記憶に強く残っているのは中学生の時でしたが、学園祭の最後を飾る後夜祭に「フォーク集会」なるものがあり、ギターの演奏でこういった楽曲を幾つも合唱しました。他に定番曲は…
「♬ 翼をください」
「♬ 岬めぐり」
「♬ 心の旅」
「♬ 若者たち」
等々…意味なくも妙に熱く盛り上がるイベントでした。まだそこそこ純粋であったように思います。

 そんな思い出の曲であると同時に、その後の職業柄(再度強調しますが私は現在既に職業作家ではございません)詞についても改めて注目した所、
出会い~愛~心の変化~離別~良き思い出~もう一度そんな時間を
といった “ 人の心の移ろいやすさ ” を物語る切なく悲しいものであることを知ります。しかしながら、人間の根底にある愛という特別な感覚をそこに再認識し更にその普遍的な素晴しさを感じる、そしてまた欲するというメインテーマに最後は落とし込まれております。

 我々日本人の情緒に訴えの強い、それこそ普遍性に満ちた素晴らしい楽曲であります。

これ迄ご覧頂き有難う御座いました🙇‍♂️

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