63 タモリ ☆ 肉のフラメンコ(日本戦後歌謡史)

【MY FAVORITE SONGS 63(私は音楽でできている)】

 タモリさんは、1970年代後半にキワモノ芸人としてテレビに登場しました。「4か国語マージャン」「イグアナ」「ハナモゲラ語」「中洲産業大学教授」等など、いまの多彩な芸人さんたちも顔負けの異才奇才でした。現在のタモリさんの様々な該博な知識をもつ常識人の位置とは対極にある存在でした。

 かなり変な人だな、でもおかしいよね、と感じていた印象が変わったのは、松岡正剛さんとの対談本『愛の傾向と対策』(1980刊)を読んでからです。とんでもなく奥深い人なんだと知りました。そこで彼が早稲田大学(除籍)で西洋哲学を専攻していたことが重なりました。

 この「肉のフラメンコ」は、LP『タモリ3』全34曲の中の1曲です。発禁になった伝説的なレコードですが、いまはYoutubeで聞くことができます。タモリさんのキワモノ&アングラな感じがいっぱい詰まったアルバムです。

 このレコードをカセットにダビングして繰り返し聞きました。当時大好きでしたが、人に聞かせても、極々限られた友人(つまり2人)にしか受け入れてもらえませんでした。多くは、眉をひそめて嫌~な顔をされるだけでした。ちょっと救いになったのは、この歌を児童養護施設時代に子どもの前で歌って、結構受けたことくらいでした。

応援よろしくお願い致します。