122 Judy Collins ☆ Both Sides Now

【MY FAVORITE SONGS 122(私は音楽でできている)】

 子どもや若者を描いた映画が好物です。いや若い時分は大好物でした。特に最近はコロナ下もあって、なかなか映画館に足が向きません。しかし、まん延防止がいつ緊急事態に変わるか分からないので、是非観に行かなければと思って行ったのが、『Coda あいのうた』です。

 サンダンス映画祭でグランプリをとって、アカデミー賞も有力と聞いて、『ラ・ラ・ランド』を観る前のときのような期待感ワクワク感がありました。『ラ・ラ・ランド』のようなミュージカル大作という感じでもなかったし、私が1番好きな少年少女のビルドゥングスロマン色も濃くなかったのですが、とても良い映画でした。

 主人公のルビーが、念願のバークリー音楽院の歌唱試験で歌うのが、ジョニ・ミッチェルさんの『青春の光と影』です。これがいいんです。涙がポロポロこぼれました。私にとっての『青春の光と影』は、小学校の頃(1967年)ラジオから聞こえてくるジュディ・コリンズさんの透きとおった歌声です。何だかその頃『青春』という言葉に憧れた気分が甦ってきて、舞台に立つルビーの姿と重なってしまったのかもしれません。

 関係ないのですが、クロスビー・スティルス&ナッシュが歌っている『青い眼のジュディ』のジュディとは、ジュディ・コリンズさんのことだそうです。ジュディさんにふられたスティーヴン・スティルスさんが、傷心を癒すためか腹いせか分かりませんが、想いを込めた歌にします。それがあのWoodstockでの有名な3人の美しいコーラスになるのです。それも遠い昔のことですね。

応援よろしくお願い致します。