書きたい描きたい欲サーフィン

昔は遅筆の作家が何年も書かずにいて、その間にあれこれテレビに出たり雑誌に登場したりしてると「そんなことしてる暇があったら書けよ!」と思ったりしたものですが、実際自分が書ける場所ができると書けないもので、
「あの頃は滅茶苦茶に文句言っててごめんなさい」と独り言ちることが増えてきました。

最近の非常事態宣言下で家にいて待機してくれていた人たちと違って建築関係は休むことなく動くため休まず通勤していたので、私はもれなく毎日通常通りに出勤をしていて、数か月間の街の中の変化を身をもって体験したわけなのです。

家の中で様々な人が新たな自分探しをし始めているのを横目に見ながらも、あれだけ人の多かった電車の車内やターミナル駅の人混みもスズメや鳩が自由に闊歩できるくらいに目減りする状況を肌に感じていたのにこうやって宣言解除されてしまうまで記録としての写真を撮っておかなかったことも悔やまれているし、文章でも日記でもいいので書いておけばよかったなあと今更ながら思っているのです。

やはりあれだけの騒動で普段は鋼のような私もメンタル的な打撃があったんだろうなあと思ってます。何か書きたいし描きたい。そういう欲が波乗りしてやってきた気がします。

まだこれからも第2第3の波が押し寄せてくる可能性はあるといわれています。波乗りをどうにかマスターしていくためにはこの書きたい描きたい欲をうまく利用していった方が波を乗り越えるのに役立つのではないかなという予感がちょっとだけあります。

ここはひとつ書きたい描きたい欲のビッグウェーブをサザンを聴きながら待ちたいと思います。