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『グラップラー刃牙』をBのLとして読む感想本の帯に、上野千鶴子先生からコメントをもらったよ!

 「この人、最近、宣伝記事しか書かないな」こと金田淳子です。うるせぇ! マジでそれ以外のこと書けないぐらい忙しいんだよ! 刃牙さんすみません!
 そういうわけで、来る11月下旬、“『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ”(略称『ばきろく』)が河出書房新社から発売されます! 公式ページはこちら! 
 宣伝記事第一弾はこちら!(宣伝と、タイトル会議こぼれ話)
 宣伝記事第二弾はこちら!(カバー公開&どの場面でしょうクイズ)
 ねとらぼさんに取材して頂いた記事はこちら
 12月5日(水)夜に下北沢B&B(刃牙&刃牙)で、福田里香師匠と三角締めさんをお迎えし、トークイベントもやるよ!→「刃牙の良さをいまこそ女子にワカッてもらうプレゼン大会2019 男子も来てね!」

 さてこの記事では、いよいよ『ばきろく』(略称)の「帯」を公開します!
 ひとくちに「帯」といっても、有名人が寄せてくれたコメントが載っているもの、著者と編集者が考えた売り文句だけ載っているもの等、様々です。しかし人情として、有名人のコメントを載せたくなるものです。書籍のジャンルにもよりますが、帯のコメントが決め手となって、書店で見かけた方が買って下さる場合もあります。そこで一部の著者は、法律すれすれの手を使ってでも、素晴らしいコメントをもらって、書籍に箔をつけたくなるのです。

 前置きが長くなりましたが、こちらが『ばきろく』(略称)の帯です!(書籍に巻いた時のイメージ、表1のみ)

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(カバーと帯のデザイン:坂野公一さん)

 見たかよオマエら……。
 「上野千鶴子先生、金田に人質をとられて、仕方なくコメントを書いたのかな?」「金田、ついに法を犯したか」とか思われたかもしれませんが、安心してください。法には触れていません。ちなみに、上野先生は「刃牙」シリーズを1頁も読んでいませんし、これはあくまで「コメント」であって、「レコメンド」(推薦)ではありません。皆さんもそのようにご承知おきください。
 下段の範馬勇次郎の名セリフについては、秋田書店さんから快く許可を頂き、掲載しています。念のために上野先生からも、このような並びになることについてご了承を頂いています。
 
 なぜ金田のこの書籍に、上野千鶴子先生がコメントを寄せているのか?と不思議に思われる方が大勢おられると思いますが、私は東京大学の上野ゼミ(社会学)の出身です。(上野先生の2019年度東大入学式の祝辞について、私の感想記事はこちらです。)
 私も、ほんの10年前、いや1年前までは、こんな書籍を出すことになり、しかも上野先生にコメントを頂くことになるとは全く思っていませんでした。私の知っている人間のうちで、範馬勇次郎にも勝てそうな「最強」の人間は誰かと考えたとき、上野先生が思い浮かびましたので、ダメ元でお願いしました。結果、ありがたくもコメントを頂戴して、この本に最強の帯を着せることができました。上野先生、刃牙さん、本当にありがとうございます。

  ちなみに、「BLフリーク」という言葉がやや座りが悪く、「腐女子」のほうがいいのでは?と疑問に感じる方がいらっしゃると思います。「腐女子」という言葉は、「やおい好きの人・男同士をカップリングする妄想が好きな人・BL好きな人」を広く示せるので使い勝手がとてもよく、私も10数年ほど、自分や仲間をさす言葉として愛用してきました。しかし、とくに「腐」の部分に、いまだに「自虐」「侮蔑」を感じてしまう人がおり、「豆腐」「貴腐ワイン」のような、中立的な意味でとってもらえないという状況がまだ続いているように思います。そのため、私は2、3年前からできるだけ使わないことにしています。本書でもそのような立場で、「腐女子」という言葉を使っておりません。

 さて本書ですが、自画自賛ながら、「カバーだけでも2000円の価値がある」と思っています。さらにこの帯が足されることにより、ガワに2500円ほどの価値が出たと自負しています。この本は1600円(税抜)なので、一冊買うごとに実質900円(税抜)お得になる計算です。もはや投機的目的で大量に買い占める人が現れてもおかしくない。皆様のお手元に確実にお届けできる部数を用意したつもりですが、買い逃さぬよう、ぜひご予約をよろしくお願いします!
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 ※書影が仮データのままで、タイトルが『乙女の聖典』になっているかもしれませんが、この本です!(出版業界でありがちなタイムラグ)

 
 さてここからは、「こぼれ話 帯の文言編」です。
 上野先生からありがたいコメントを頂戴した後、他にどのような言葉を帯に載せるべきか、私と担当編集M田さん、T橋さんとの間でまた白熱LINE会議が開催されました。
 範馬勇次郎のセリフを筆頭に、「刃牙」の本編から良さそうな言葉をお借りするという案がだいたい決まったものの、秋田書店さんから許可が下りなかった場合のために、別の案を考えます。

 この会議の最中に、コバエを発見してしまう金田。

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 コバエトラップ(水とめんつゆ少し、そこに洗剤数滴をたらす)を設置し、コバエがかかるのを待つ。
 ここで「豆知識を書くのはどうか」と提案するT橋。お前は本当に出版社出身なのか。

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 コバエのことが気になりすぎてしょうがない3人。

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 初発の目的を思い出し、なにか刃牙に関係のある文言を書いたほうがいいと気づく3人。「範馬の血」はどうか、という提案を受けて。

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 そろそろマジで目的を思い出したほうがいいと、なんでもいいから刃牙を読んでくれといういう限界オタクらしい願望を書くことにする。

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 秋田書店さんが最初の案(範馬勇次郎)を快く許可してくださったおかげで、「コバエがよくとれる」などの案を使わずに済みました。刃牙さん本当にありがとうございます。ちなみに、このLINE会議中に、30匹弱のコバエがとれました。
 この案を、カバーと同じデザイナーさんにお渡しし、いくつかの色からピンクを選び、カバーと帯が正式に完成! 本文より一足先に入稿です! ワッショイッワッショイッ。

 『ばきろく』(略称)の発売日はまだはっきり決まっていないのですが、おそらく11月27日ぐらい?と思われます。合わせたわけではないのですが、11月26日が私の17歳の誕生日なので、私への誕生日プレゼントのつもりでご購入いただけるととても嬉しいです。あわせて、板垣恵介先生の「刃牙」シリーズ全136巻(2019年11月現在。外伝含まず)をよろしくお願いします!

(おわり)

※よろしければ「スキ」を押してみてください。ランダムで刃牙に関連する言葉が出てきます。セルゲイが出たら今日の運勢は大吉です。

↓ 久々に刃牙感想記事を更新したよ!(その24)

↓ 試し読みはこちら!(その1)


サポートして頂いたお金は、今後の「刃牙」研究や、その他の文献購入に使わせていただきます! もし「これを読んでレビューしろ」というもの(刃牙に限らず)があれば教えてください。