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[音楽] 羊文学 "生活"&"風になれ"

"生活"
   
2022年最後のワンマンライヴ後にサプライズでリリースされたシングル。昔からライヴではやっていたけど初音源化されることになった曲らしい。
   
今年リリースされたこのバンドのアルバム"our hope"はこれまでの自分たちとこれまでとは違う自分たちの間を行き交う中で生まれた傑作だったと思っているんだけど、この曲はそれで言うとこれまでの自分たちの方という印象。
   
そのひとつ前の"POWERS"というアルバムに付属していたDVDのライヴでぐっと何かを睨みつけるように歌い始める塩塚モエカの表情が印象的だったんだけど、それを思い起こさせるし、同時にそれを懐かしんでる感じもあるんだろうなと勝手に思いを巡らしたりしている。
  
アルバムが出た時にも思ったけど、こんな生活がリアルだった頃に出会いたかったバンドだな。来年のこのバンドの活躍がさらに楽しみになる曲!

"風になれ"
   
一年の始まりにこんな名曲にいきなり出会えるという幸福!個人的に去年のベスト・アルバム、ベスト・ソングだった羊文学、2023年初作品は他アーティストへ提供した曲のセルフカバー。
  
12/26にリリースされた"生活"がこの"風になれ"の歌詞で言うところの"手探りのままで駆け抜けた日々"の歌なのだとしたら、曲も音もまさにそれを抱きしめたような曲で、その鳴り方は、その連続性も含めて、あまりに美しいなと思う。決して無邪気ではないこの曲が持つポジティヴィティに身を委ねていたい、そんな気分に浸れる名曲。
  
でも、バンドとしてはそのどちらの面も持っていてほしいなとも思う。そんな曖昧なバランスがあるからこそバンドって輝くということなのかなと。
   
去年に続いて今年の動きから目が離せないバンドだと思う。中野サンプラザを売り切ったということは次はもう武道館なのかな。今年の快進撃に期待したいのと、個人的にはBeabadoobeeの来日がもし決まるのだとしたらスペシャルゲストで出てほしいなあ
   

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