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映画「スタジオ666」とロックンロール

20221123
「STUDIO 666 / スタジオ666」
     
日本で観れるようになってたなんて知らなかったよ!誰か教えてよー笑
   
Foo Fighters制作、本人たちも自身役で出演したホラー&コメディ映画。「ゼイリブ」っぽいというのか、ドリフ的というか笑、グロいのにファニーな感じと内輪ネタの悪いジョークの塊のような感じが最高。しかもいきなりケリー・キング出てくるし笑。調べてみると監督がSLAYERの最後のライヴを手がけた監督さんなのか。それも納得だ。しかし、パット・スメアが演技するところを目にすることになる日が来るなんてねえ笑。
    
内容はFoo Fightersが10作目のレコーディングを行った屋敷が呪われていて、そこで25年前に悲劇に巻き込まれたバンドの悪霊にバンドの中心人物デイヴ・グロールが取り憑かれるというストーリー。その結末もロック/ブルースではお馴染みの感じの話に展開していって、笑っちゃったよね。
    
元々は今年2月にアメリカで公開された作品で、その1ヶ月後に突然の死を迎えることとなってしまったドラマー、テイラー・ホーキンスも当然出演。こういう音楽ものの映画だと通常はドラムを叩けない俳優さんがドラムを叩くものだと思うけど、この映画でもドラムをレコーディングしているシーンが出てきて、当然ながらそのテイラーが(当たり前なんだけど)あまりにかっこよすぎて…そこだけそんなドラムヒーローを失ったことにちょっと悲しくなった…。ロンドンとロスで開催された追悼ライヴにあれだけのミュージシャン、あれだけの客が集まったというのは彼がいかに愛されていたかということの表れだったんだろうな。
     
映画制作だけに終わらず、デイヴとそのマネージメントって厳しいと聞くけどやっぱ凄いなと思ったのが、その悲劇に巻き込まれたバンド、Dream Widow(もちろん架空のバンド)の陽の目を浴びなかった失われたアルバム"Dream Widow"という設定でメタル・アルバムが制作されて実際に今年3月に配信されたことで。デイヴがほぼひとりで作ったらしいんだけど、実はこのアルバムが結構良いという笑。”Angel With Severed Wings”なんてアレンジを変えれば普通にFoo Fightersのアルバムにアルバムの中で光る決め曲として収録されていてもおかしくないような曲だしね。しかも今週末のRECORD STORE DAY BLACK FRIDAYにてこのアルバムがレコードとしてリリースされるからこれ、絶対に買わなきゃ。
    
映画の中で”ロック・バンドが輝きを再び持つためには”みたいな話が出てくるんだけど、まさにこの人たちはそのことに対して実際にアクションをこうやって取り続けている訳で、その姿はいつもインスパイアリングで、尊敬しかない。だからこそ、今後のFoo Fightersにはやはり期待してしまうし、時間かかってもいいから戻ってきてもらいたいなと思う。

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