「今」を生きる 「今」を楽しむ

僕は後悔していることがある。それは、高校の時の部活動だ。もう一度高校サッカーをやりたいと思うことがあるしまたみんなと寮でふざけ合いたい。そんなかけがえない日々だったけど選手権が近づくにつれてサッカーに対する熱量はどんどん冷めていった。なぜなら試合のメンバーに入れそうになかったからだ。確かに夏休みまで怪我していたのは事実だけどそれは単なる言い訳に過ぎない。何で自分はサッカーをやっているんだろうと思っていたし何でこの高校に来たんだろうとも思ったりもした。メンバーは学校終わってすぐにバスに乗り人工芝でプレーする反面メンバー外は土のグラウンドで練習する。それがとても悔しかった。気持ちは人工芝とか言ってたけど全然やりたくなかったしいつもだるいだるい言っていた。学校生活でもそうだ。選手権が近づくにつれ学校も選手権ムードになる。先生も選手権の話ばかりする。先生は結果より過程が大事だと言っていたけどその時は全然意味がわからなかった。そんなの綺麗事にしか聞こえなかった。だってメンバーに入って試合しないと意味がないと思っていたからだ。試合することに意味があると思っていた。でも、それは終わった後に思うと違かったのかもしれない。そんなことは当時の心境では考えられていないだろう。練習中に泣いたこともある。なぜだかわからないがレストの時間に急に涙が溢れてきた。選手権を目指してやってきた訳だからその夢が終わりそうになりもうやる意味がないと思っちゃったのかもしれない。でも、それを糧に頑張れるようなタイプでもない。選手権前の1.2ヶ月は本当に無駄にしてしまったなと思う。朝練をやることが馬鹿馬鹿しく思えてきてグラウンドでボール蹴ってる人を見るとなんでまだやってんのかよとも思っていた。練習がつまらないし、熱も入らない。もはやあの時期は筋トレ部かってぐらい筋トレしてた。何やかんやで時はすぎ僕が通院している時にメンバー発表があった。僕はメンバーから落ちた。その時はもうサッカーなんてやってられるかと思っていたし別に悔しくもく泣くはずもなかったので早く負けちまえと思っていた。その夜僕は親に電話しようと思い外に出た。メンバー落ちのことについてだ。父に電話するのは高校で初めてだったかもしれない。電話音が鳴り少し緊張したが「メンバー落ちたわ」と言った。すると、父に「それだけ?」と言う言葉をかけられた。「それだけ」と僕は言った。ほんの数秒の電話だった。その後僕は部屋に戻り泣き崩れた。多分悔し涙だろう。心のどこかではめんどくさいめんどくさい言っていたけれども本当はまだみんなとサッカーやりたいし選手権にも出たいと思っていたのかもしれない。親にプレーしている姿を見せられなくて申し訳ない気持ちと感謝の気持ちで一杯だった。親に恩返しできなかったのだ。本当にそれが悔しかった。今思えば高校でプレーしている姿を見せることができたのは1回ぐらいしかないだろう。その後も練習があったがある程度モチベーションがあったのでギリギリサッカーはできたがやはり心ここに在らずといったところだろう。なんせやる気がない。選手権はなんとか準決勝まで勝進んだが何度負けちまえと思ったことか。でも、負けそうになると本当に終わっちゃうのかなとも思っていた。チームは準決で負け僕の高校サッカーは終わってしまった。負けた瞬間は泣くことはなかったけどメンバーと合流して泣いている姿を見たらあぁ、本当に負けたんだな。高校サッカー終わったんだなと実感が湧いてきた。キャプテンに「○○○○ごめん、勝てなくて」と言われた。流石に感じるものが多かった。泣いてしまった。これが僕の3年目の濃い一年だった。そんなこんなで高校が終わり僕はまだ大学でサッカーをやっている。今の気持ちは素直に何でサッカーやってんだよ。まだやってんのかよ。早くやめたいと思っている。周りの友達もみんな辞め始めた。でもここで辞めたら負けだなと思っている。そんなこんなで選手権期間あんなにサッカーやりたくない嫌いと言っていた人たちが今ボールを蹴る姿ややりたい、戻りたいと言っているのを見るとやっぱりサッカーが好きなのかなと何故か嬉しくなる。本当にサッカーが好きな人に囲まれて幸せでした。そんな時に高校の友達のインスタを見た。そこには選手権のムービーが載ってあった。それが目に入り見てみようと思い開いてみた。見終わった瞬間、「あぁ、もうちょっと頑張ればよかった。」「戻りたいな」とも思った。しかし、戻ることはできない。なぜなら過去には戻れないからだ。中学校の時のクラブチームの監督がこう言っていた。「過去は変えられない。変えられるのは未来だけだ」と。本当にそう思う。過去ばっかり考えてる女々しい男にはなりたくはない。でも、その当時やってる時にその楽しむ感情を持てるかどうかが大事に思う。中学校に行けば小学校が楽しかったと、高校に行けば中学校が楽しかったと、大学に行けば高校が楽しかったと。いつも終わった後に後悔することばかりだ。あぁ、この前楽しかったなと。いい加減に気づいたほうがいい。人は失った後に初めて気づく「今」が一番楽しいんだと。どうせ大学を卒業して社会人になれば大学の方が楽しかったなと思うだろう。サッカーもっとやっとけばなと。なら今やるしかない。後悔しない大学生活そして人生にしようと思いました。もう後悔はしたくない。

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