2度のうつ病、それぞれの状況、症状を比較してみた
私は現在、2度目のうつ病を患い、Webライターとして再スタートしています。
正確にいえば、寛解していたうつ病が再燃したということでしょう。
私個人の考えですが、うつ病は「完治」ということは難しく、「寛解」という表現が正しいのではないでしょうか。
初めてうつ病と診断された時と、2度目に診断された現在。
当然のことながら状況や症状の違いがあります。
2度のうつ病を比較してみたいと思います。
1度目のうつ病
①年齢
24〜26歳の2年間、初めて社会人となった直後に罹患しました。
②経済状態
貯金は全くなく、生活のため結果的に100万円近くの借金を作りました。
雇用保険の加入期間が短かったため、失業保険の給付を受けることができませんでした。
現在は様々な公的補助を受けることができることを知っていますが、当時は何も知りませんでしたし、補助を受けることを恥ずかしいと考えていました。
かなり厳しい状況。
③仕事
厳しい経済状況だったことから、バイトをせざるを得ませんでした。
しかし、長続きすることはなく、様々なバイトを転々としていました。
何の資格も取得しておらず、社会経験は無いに等しい状況。
できる仕事はほとんどなく、職探しには本当に苦労しました。
求人誌が出るたびに購入、ハローワークに通う日々でした。
④通院
月に一度、心療内科に通院していました。
症状が改善しないため、行くたびに薬は増量。
多い時で6〜7種類の薬を服用していたと記憶しています。
振り返ると、1〜2時間待ちの5分診療というクリニックでありながら総合病院なみの状況でした。
わずかな診療ですから、治療といえば投薬の調整のみ。
あまり良い医師ではなかったと思います。
⑤家族
当時は独身、地元を離れ単身千葉に住んでいました。
うつ病となったことで友達とも疎遠となり、常に孤独感が強かったです。
⑥その他
ストレスでとにかく過食状態でした。
結果的には体重は10kg以上増量。
将来の目標ややりたいことを見失い、絶望感にさいなまれていました。
日々の楽しみは何もなく、趣味もなかったので、朝が来るたびに
「今日も生きなきゃいけないのか。」
そう感じていました。
2度目のうつ病
①年齢
42歳の時に再びうつ病と診断。
理学療法士として整形外科クリニックに勤務している時でしたが、家族の理解もあり退職することになりました。
②経済状態
わずかではありますが貯金があり、失業しても何とか生活できる状況にあります。
雇用保険加入期間が10年以上あり、医師の意見書を提出したため、300日間の失業保険給付を受けることができます。
1年弱はギリギリではありますが生活していくことは可能です。
③仕事
経済状態にメドが立ったため、失業状態からWebライターとして活動を開始。
公的補助を受けることの重要さを実感しました。
理学療法士の資格、12年間の経験がありますので、いざとなればパートでも仕事を見つけられるという状況でもあります。
④通院
月に一度、神経内科に通院しています。
もともと、ひどい偏頭痛が15年以上続いていることもあり、神経内科に通院していました。
主治医が良い先生であり、うつ病に対しても十分なケアを受けられることから心療内科には通院していません。
うつ症状がひどくなっても極力、薬で改善させることは避ける主治医で、診察時間が短いながらも要点をつかんで満足のいくコミュニケーションを取ってくださいます。
うつ病を薬で治すという日本の精神科医、心療内科医にありがちな治療法を取らないことが私にとっては満足感がありますし、好感を持っています。
一度、近所の心療内科を受診しましたが、やはり投薬だけで話をほとんど聞いてくれる医師ではなかったので処方された薬を服薬せず通院を止めました。
⑤家族
地元広島に戻り、結婚し妻と二人暮らしをしています。
妻は16歳年上で私より収入もあり、頼りになる存在です。
仕事を辞めるか悩んでいた時も
「何とかなるよ。人生の中で少しの時間休むことも必要だよ。」
本当にありがたい言葉をかけてくれました。
妻は社会人どころか、子供の頃から一度も休んだことのない努力の人です!
再びうつ病となり、やはり友達とは疎遠となりましたが、理解ある妻がいてくれることには感謝しかありません。
近くには母がいますが、その母もまた理解があり、様々な相談に乗ってくれ、これまた感謝しかありません。
⑥その他
ストレスで過食気味になることはあります。
しかし、定期的に運動をしていることで体重は維持されています。
目標ややりたいことが明確なこともあり、将来への不安感はありますが、絶望感は全くありません。
現在は趣味である、マスターズ陸上が気持ちの安定感をもたらしてくれています。
まとめ
うつ病といっても人それぞれ様々な症状があるものです。
同じ人間であっても罹患する時期や状況によっても症状が違うことがわかります。
うつ病に対しての情報はインターネットを始め、書籍やテレビ、様々な媒体から得ることができます。
しかし、それは一般的な症状であり、全てが正しいわけではありません。
自分は人とは違うんだと落ち込んだりするのではなく、様々な症状があり、自分にはこの症状はあるがこの症状はないんだ。
そう捉え、自らを否定することなくうつ病と付き合っていくことが重要だと考えています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?