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村の仙人

鏡八重という女性は、とてもチャーミングな女性だ。島で生まれ育ち、その土地に根を張って今まで暮らして来た。夫を亡くしてからは一人暮らしだが、山菜を採ったり、宅配の惣菜を注文したり、挙句は災害時の広報スピーカーまで設置して、人生を楽しんでいる。

八重婆から見れば、島を襲う高齢化、過疎化への対応に、手をこまねいている若者たちを、焦れったい思いで見ていたに違いない。しかし、村人たちも日々の生活に精一杯で、彼らに責任は問えない。問題は深刻の一途を辿るばかり。そんな時、八重婆は亜季と珠子の姿を見て、勇気付けられたに違いない。

映画では、過疎高齢化問題に嘆くことなく、如何に地域振興を進めて行くかに、サブストーリーの重点が置かれる。害獣被害に悩む村人たちが編み出した、新たなアイディアが披露されるので、お楽しみに。

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